2010年02月06日

EDIUS Tips: COLOR GRADING その3

その1その2から続く)

EDIUSでCOLOR GRADINGする


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

さて、まとめ。

EDIUSでできることをまた一つ発見し、表現の幅が増えたことがうれしい。
各機能についてのメモ。

ひらめきYUVカーブについて

こっちがSilkypixのトーンカーブ。
color_grading_rgbcurve.jpg

こっちがEDIUSのYUVカーブ
color_grading_yuvcurve.jpg
画面は大きいけど機能少なすぎ。線も1本足りない・・・

やっぱり、RGBカーブにしてほしいんですけど・・・
UとVの使い方が直感的でなく、わかりにくい。
ハイライト部の赤が足りないからRを上げて、暗部は青みをとりたいからBを下げて・・・と普通のRGBのトーンカーブならできていたことが、U、Vではイマイチわかりにくい。
こっちに動かすと青、こっちに動かすと黄色、こっちに動かすと緑、こっちに動かすと赤、というのはあるのだけど、3本でやっていたものを2本で調整すること自体難しい。
ポイント1個で調整するならできるが、2個以上打つともう理解がおいつかない。

また、Yカーブについても、少し感覚が違う。
明度が上がりやすく、下げにくいという印象がある。
プレビュー画面からの色情報取得も必須でしょう。今の処理では非常にアバウトなポイントしか打てない。

改善要望の上位に上がるな、これは。

ひらめきクロミナンスについて

color_grading_chrominance.jpg

Photoshopやなんかの「特定色域の調整」機能や、色による選択範囲にのみ補正できるような機能
とても有能だと思う。
後は、マウスでクリックした部分の色情報を、下の色グラフ(っていうのかな?)による選択に反映させてほしい。

位置情報ホワイトバランスについて

color_grading_whitebalance.jpg

これも、特定の輝度域に作用させたい場合にすごく使いやすい。
いろいろ補正して色合い・カラーバランスはばっちりだけど、白のヌケが悪くなってしまったというときに、最後の仕上げでちょっと使ってみたり。
パラメータがたくさんあって、多分理解すれば今よりもっとできることの自由度が上がると思う。
この辺のマニュアルが充実した読み物はどこかにないものか。

ひらめき複合フィルタについて

color_grading_fukugo.jpg

これも地味な機能だが非常に有能。
エフェクトの重ねがけは普通にできるのだけれど、数が多くなってくると羅列になってしまって後で見てイマイチわかりにくい。
複合フィルタはフォルダのような役割をしてくれて、階層構造にすることができる
これにより、

複合
−複合
 −クロミナンス(赤系→カラーバランス)
 −クロミナンス(黄系→カラーバランス)
 −クロミナンス(緑系→カラーバランス)
−カラーバランス
−YUVカーブ
−ホワイトバランス
−矩形フィルタ


というような感じでわかりやすく整理することが可能になる。
複合の中で各エフェクトを設定した後に有効/無効を切り替えられるのも良い。いらなければ消しておけるし。
あと一歩改善点があるとすれば、複合に登録できるエフェクトの数をもう少し増やすことと、後はかける順序を後から変えられる機能かな。

ひらめき矩形フィルタについて

周辺減光の作り方。
1.正規化のチェックは外し、楕円、ソフトエッジにチェックを入れる。
2.内側のタブで楕円(選択範囲)の大きさと位置を調整する。
  まず幅をプロジェクトの1.5倍程度、高さをプロジェクトの1.8倍程度にする。
  次に、プレビュー画面上で選択範囲を左上にドラッグする。
  すると、位置を表す「左」と「上」の数値がマイナス値になるので、選択範囲の中央にプロジェクト画面がくるように計算して値を入れる。
  ※バグなのか?キーボードで直接マイナスを打ち込んでも無効です。
  ま、プレビュー画面上で適当にドラッグしても可。
4.外側のタブでフィルターを「単色」で黒に設定する。
5.ソフトフォーカス値を70程度に。後は自由に微調整。

ひらめきストロボについて

フレームレートを減らして、映像をカクカクさせることができる
いわゆるadobeの間欠フレームだが、EDIUSでもストロボ使えばできたんだーと今更再発見。

color_grading_storobo.jpg

前半、後半ともに「静止」にして、持続時間を1にする。
希望のフレームレート値から計算した値を感覚に入れる。
(例えば、60fpsの素材を5fpsにしたければ、割って12が間隔の値となる。)

ひらめきレンダリング速度について

ここまで重ねてエフェクトをかけると、遅い遅い!
エフェクトをそれほどかけないHQの書き出しでは通常実時間以下で終わるのだが、これは3倍くらいかかっているかも。
軽いエフェクト、重いエフェクトが合わさったプロジェクトで3倍程度なので、重いエフェクトを全編にかけたりした場合は5倍、6倍くらいかかっちゃうかも。
ま、忍耐ですな。プアスペックPCですし。
ちなみに、MBは高性能なグラフィックカード必須の仕様で、GPUアクセラレーションの作用で速度を上げているらしい。
次世代のEDIUSに期待。

そういえば、boosterのpro版はまだかしら・・・。
posted by そよはっは at 08:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EDIUS Tips: COLOR GRADING その2

その1から続く)

EDIUSでCOLOR GRADING


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

自作のエフェクトプリセット集をこちらに置いておくので、興味のある人は落として試してみてご意見くだされば幸いです。

追記(2010年2月9日):初期バージョンを他の動画にも適用していろいろ検証していくうちに、ちょっと改善した方がいいかなということで、少しいじってみました。
でもまだ納得いってないのだけど



位置情報Version1.0
edius_tpd_silkypixy.zip
位置情報Version1.1
edius_tpd_silkypixy1.1.zip
位置情報Version1.2
edius_tpd_silkypixy1.2.zip

また、他にいいのがあれば教えてくださるとうれしいです。
グッド(上向き矢印)

ひらめき2.EDIUSでの各プリセットの特徴

かわいいSweetlight Blue / Pink
sweetlightblue.jpgsweetlightpink.jpg
Yカーブで明度を上げ、暗部は適度に締める。
U、Vカーブで色かぶりを出す。(青方向、ピンク方向)
後はカラーバランスで彩度を落とす。


色かぶりしたハイキーな感じが特徴。女子カメラやカメラ日和で好まれそうな。
映像で言うと、今のFUJITSUのFMVノートのキムタクのCMが近いと思われ。
Blueでは人の顔色などもペール方向になるので、血色をよくしたければ、クロミナンスでオレンジ色系統を赤みに寄せつつ彩度を調整してもよいかも。
※Pinkでは逆に赤すぎる肌色が気になるなら同様にクロミナンスで調整。

かわいいCinefilm 70s
film_70s.jpg
YカーブでハイライトのMAXを低めにクリップ(一番明るい色を白でなくグレーにする)
U、Vカーブで色を見ながら適当にいじる。
カラーバランスで彩度を落とし、さらに色味を調整する。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


白の抜けの悪さとコントラストの弱さが特徴。
カラーバランスもだいぶ通常より変わっているので色出しに苦労した。
70年代映画ってこんな感じなんだろうか。昔っぽい感じは受けるけれど。

かわいいCinefilm Retro
film_retoro.jpg
カラーバランスで彩度を落とした後、Yカーブでコントラストを高める。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


彩度が低くコントラストが高いのが特徴

かわいいCinefilm Roadmovie
film_roadmovie.jpg
Yカーブでコントラストをつけ、U、Vカーブ、カラーバランスで色味を見ながら変える。
彩度は落としすぎない。
最後の仕上げにホワイトバランスで各輝度の色を微調整。白の抜けをよくすることと、暗部の若干の緑かぶりを作る。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


外国の映画風のしゃれた感じだと思う。
同じシネフィルム風でも、70s、Retroと比べると若干色が濃い
昔っぽく感じるかそうでないかは彩度がきちんと乗っているかどうかによるのかな?

かわいいHard Monochrome
hard_monochrome.jpg
カラーバランスで彩度を0に。
Yカーブで白、黒を適当にクリップして飛ばし、中間部を適当にポイントを打って整える。
人の顔の白めと目のふちのラインのコントラストがつきすぎないように。
ビデオノイズでグレーノイズを追加し、軽くシャープをかける。
ストロボでフレームを間引き、カクカク感を出した。


静止画サンプルと題名はSilkypixのHard Monochromeなのだが、動画はちょっと変えてみた。
オリンパスのデジ一に搭載されているアートフィルターという機能の中に「ラフモノクローム」というのがあり、それも念頭においてやってみた。
かなり大胆に白を飛ばしつつも、残った中間明度部はコントラストをつけすぎない方が、映像としては見やすいと思われる。
グレインノイズと強めのシャープが「ハード」「ラフ」感を強調しているのかな。
比較してみると、SilkypixのHard Monochromeは黒をけっこう締めており、逆にラフモノクロームは暗部のカーブを寝かせて、階調を重視している感じ。

かわいいクロスプロセス風(DCP bluegreen,green,yellow,red)
dcp_bluegreen.jpgdcp_green.jpgdcp_yellow.jpgdcp_red.jpg
見た目の色がかなり変わった感じになっていることからもわかるとおり、かなり複雑な処理。
単純にYUVカーブ、カラーバランスの全体的な調整だけでは無理。
クロミナンスで特定の色域のみ色味・彩度・明度を変えたり、ホワイトバランスで輝度域別に調整したりする作業がかなり多い。
各エフェクトをかける順序も重要。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


クロスプロセスとは、銀塩写真の現像テクニックで、フィルムの種類と現像液の種類をわざとちぐはぐにしていろいろ変えてみる処理のことらしい。
独特の色合いに変わるので、イメージチェンジの度合いは大きい。

かわいいmilk
kids_photo.jpg
クロミナンスでオレンジ・赤(人肌)の彩度を下げて明度を上げ、色味をレッド方向へ。澄んだ明るい肌色を作る。
おなじくクロミナンスで緑の彩度を上げる。
Yカーブでコントラストをやや下げる。


※Kids Photoから改名。こっちの方がイメージが近いと思って。
SilkypixのKids Photoをお手本にしてます。

子供の放つやわらかな空気感、自然なふんわり感を出せると思う。
カラーバランスをいじらないでクロミナンスで調整することで、ナチュラルなカラーバランスを保ったまま特定の色味をいじれる。
小さな赤ちゃんか女の子に似合いそうな感じ。

かわいい藍色
藍色.jpg
モノトーンで青系に
カラーバランスで彩度を下げ、明度も少しだけ下げて深みを出す。また色味を調整する。
YUVカーブでコントラストを調整し、ホワイトバランスでハイライトのヌケをよくする。
少しシャープを効かす。


日本の伝統色「藍」がけっこうきれいだったので。

→2010.2.9追記
かわいいノスタルジック・トイカメラ
nostalgic_toycamera.jpg
カラーバランスで彩度を下げる。
それから様子を見ながらクロミナンスで黄色を緑方向へ振って、オレンジ・赤系の彩度を上げ、明度も調整。
青はシアンに寄せて、彩度を上げて明度を下げておく。
YUVカーブでコントラストをつける。
ホワイトバランスで微調整。
周辺減光は矩形フィルタにて。


シネフィルムのレトロと似ているが、より色味が凝っている
カラーバランスで彩度を下げつつクロミナンスで各色味の彩度を上げる。
この相反する操作が独特の色合いを作っている。
クロミナンスを先にした方がSilkypixのテイストにより近い(Ver1.1 Nostalgic Toycamera natural3)のだが、彩度を下げてから再び上げるというような無理な処理を行なうせいで、隠れていたノイズまで引き出してしまうという弊害もある。
そこで、Ver1.2からNostalgic Toycamera smoothというプリセットを追加した。
カラーバランスで彩度を下げてから、クロミナンスで必要なところだけを上げていく方向で行なうと、独特のカラーバランスはやや崩れるが、ノイズが少なくスムーズな画質となる。


かわいいCinema Suite

そして、同じことを考えた人が他にもいるらしく、海外の掲示板で巣晴らしいEDIUS用のCOLOR GRADINGプリセット集を掲載してはる人がいた。
Caminostereoさんと言う人が「Cinema Suite XD1」という名前で作っておられる。
動画サンプルはこんな感じ。
http://vimeo.com/videos/search:CSXD1

今回のサンプルでは、無償で公開されていた3.0から以下の3種類を乗せてみた。
エフェクトの中身を見てみると、ソフトフォーカスが使われていたりオールドムービーが使われていたり、けっこう凝っている。
こういうのもすごく参考になる。

Oild TV
oildTV_cs3.jpg

Dreem Look
dreemlook_cs3.jpg

Basic White Diffusion
BlackWhiteDiffusion.cs3.jpg


その3へ続く
posted by そよはっは at 08:07| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EDIUS Tips: COLOR GRADING その1

EDIUS色補正ツールは、何気にとても充実している。
位置情報YUVカーブ
位置情報カラーバランス
位置情報ホワイトバランス
位置情報カラーホイール
位置情報クロミナンス
位置情報モノトーン
ざっとこれだけある。

以前のエントリー(こちら)では色補正(COLOR CORRECTION)の方法について書いたことがあるが、
今日はCOLOR GRADINGについてまとめていこうと思う。

文字通りの色「補正」、つまり間違った設定で撮られておかしくなってしまった素材の色を修正する目的ではなく、
映像の色を意図的に変えて、独特の空気感を付与しようというのが、COLOR GRADINGである。
正しい色である必要はなく、映像を通して何を伝えたいかによって積極的に色を変えるものである。
映像にCOLOR GRADINGを施す手法は、映画やドラマなどフィクションの分野ではよく使われている。

COLOR GRADINGで有名なソフト・プラグインといえば、After Effects(以下AE)と、Magic Bullet Looks(以下MB)だろう。
特にMBはCOLOR GRADING専門として名高く、たくさんの素敵でおしゃれなプリセット(上位バージョンでは各パラメータのマニュアル調整可能)がそろっている。
ソフト単体売りではなく、有名どころ(FCP、Avid、Vegas、Premiere等)のプラグインとして販売しているらしい。

※以前のエントリー(こちら)でNiVEを使ってMB風のCOLOR GRADINGを行なう方法については紹介した。

ところが、このMB、EDIUSには残念ながら対応していないもうやだ〜(悲しい顔)
ということは、自力でなんとかするしかないのである。
EDIUSに備わっているカラコレツールを駆使して、エフェクトをかける作業が必要。
こういう地道な作業こそアマチュアの強み。
ということで、RAW現像ソフトSilkypixのテイストを参考にやってみた。
何もなしで完成品の色見本だけを見て色を出すのは難しいが、Silkypixのテイストは、トーンカーブはこれ、特定色域の補正はこれ、というように詳細がわかる仕組みになっている。
なので、それと同じ作業をEDIUSでやってやればよい。非常にいいお手本になった。

ひらめき1.撮影時の注意点

素材づくりが肝。
被写体がきれいに見える色、明るさであること。
白飛び、黒つぶれがないこと。
なるべく山の端が切れないヒストグラムになることを意識して撮る。
そのためにはコントラストを低く、彩度も高すぎないように

私はGH1を使うが、フィルムモード「スムーズ」からさらにコントラスト-2にしている。
あとは、撮影状況に応じて、例えば逆光で撮るときは彩度を+2にして、被写体の影になった部分の色がつぶれないように強めたりするし、順光では0に戻す。

今回の撮影サンプル。
original.jpg
逆光で窓の外は完全に白飛びしているが、スムーズでコントラストをマイナスすることで、メインの被写体の顔色を明るく撮影しても、背後の客席や壁の色は飛んでいない。
実際の目で見た以上に色ノリ良くとれたのは、彩度を+2に上げたせい。

これに対してEDIUSでエフェクトをかけていった。

結果はこれ


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

その2に続く
タグ:EDIUS
posted by そよはっは at 06:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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