2011年01月22日

PremiereProCS5とEDIUSの比較

PremiereProCS5を使っての感想。

8月に購入してから約半年。
撮りためた素材を少しずつ編集しているのだが、だいぶ基本機能については使い慣れてきた。
以前使っていたEdiusPro4.6、及び体験版を試したEdiusPro5との比較において、特徴的なことをメモしておこうと思う。

ひらめき長所
*GUIがよく整理されていて、一度やったことは、次回から割と迷わずに操作できる。→習熟は早いと思える。
 例えば、BGMとタイミングを合わせていくような編集では、頻繁にリップル、ローリング、スライド、スリップ等のトリミングツールを切り替えて適切なツールを使っていくことが必要になってくる。
 CS5の場合はこれらが左上にアイコンでまとめられているので、道具の切り替えがわかりやすい。
 比較してEDIUSの場合は、アイコンを押さないで、タイムライン上でマウスでポインタする位置によってでてくる記号がかわり、それぞれにリップル、ローリング、スライド、スリップ等がふりわけられている。最適な記号になったところでドラッグするという方式。
 これは、初心者(各機能の意味と目的を理解していない人)にとっては非常にとっつきにくく、記号を理解していないと今自分が何の機能を持ってクリップの端をドラッグしているのかがわからなかったりする。
 私はEDIUSを3年間使ったが、結局記号を覚えずじまい。というのも、覚えなくてもEDIUSの場合各編集点にカーソルがスナップする仕様なので、手順が増えるが同じことができるからだ。
 そういう意味では、EDIUSはわかる人が使えばたぶん早い。(CS5では切り替えが左上なので、いちいちボタンを探しに移動する手間がかかる) が、1ヶ月に1本程度のホームユーザーには、CS5の方がとっつきやすくかつ便利だろう。
 
 あとは、ワークスペースにおける各ウィンドウの配置。
CS5はワークスペースをいくつかプリセットとして用意してくれている。「編集」「カラー補正」「エフェクト」等々。
右上にボタンがあって、プルダウンして切り替えると、各ウィンドウの配置がそれぞれの作業に最適なように変化する。
CS5この整理のされ方がいいのである。
EDIUSでもウィンドウの配置を記憶させることはできるが、それはまったく「カスタマイズ」の範疇になるので、なかなかホームユーザーではそこまで凝ろうという気にならず、とりあえずしょっぱなからデフォルトのままで使ってみてそれに慣れてしまえばそのまま的な流れに落ち着いてしまうことが多い。
(毎日の作業では無駄に感じるであろうことでも、たまにやることであれば我慢してしまうことがありますね。)
それに大して、CS5は最初から達人が「こういう風に整えといてあげたからね」と言ってくれているような親切さがある。
こういうところも初心者向き(というより、新入社員への研修が楽、という業務ユース的観点だろうか。一応Pro版だし。)

*カラー補正ツールの充実
これは、EDIUSと大きく違う点であり、はっきり言ってこの機能が一番の魅力で乗り換えた。
photoshop等と操作も語句も近いのもわかりやすい。(もともと写真編集も趣味なので、けっこうなじみが深い)
とにかく、EDIUSのトーンカーブはYUVオンリーであり、これはちょっといやかなり使いにくい。
その点adobeは基本YUV処理ながら、カラー補正はちゃんとRGBでさせてくれる。
32bit浮動小数点処理により、より精細なカラーコントロールが可能である。
また、CS5のカラー補正機能のすばらしいのは、エフェクトの数が豊富なだけでなく、その一つ一つの中でできることが多いことである。
「オプションが多い」ことももちろんだが、それ以前の問題で、GUIがよく考えられているというか、エフェクトの分類の仕方が上手なのだ。
例えば、EDIUSではプライマリーカラー補正→セカンダリーカラー補正をしようとすると、一旦エフェクトを切り替えなければいけない。
ところがCS5で「3ウェイカラー補正」を使うと、プライマリーカラーを補正した後、セカンダリーカラーを補正して、「あ、ちょっと色がおかしくなった」というような場合に、さっと、またプライマリーカラー補正にリアルタイムに移れるのである。
これはエフェクトの種類を列記している比較表(CS5対EDIUS)をつらつら眺めているだけではわからない差であろう。

たらーっ(汗)短所
*やや編集作業が煩雑
 GUIがきれいに整理されていることと、使いやすいことは若干違う。
よく整理されていても、それがすぐ手の届くところにあるかどうか、そういう「動線」の部分の設計がうまくできているかの部分では、EDIUSに軍配が上がるように思う。
 その例が顕著なのが、カーソル(CS5では時間インジケータと呼ぶ)の編集点へのスナップ機能だ。
 EDIUSの場合は、あらゆる編集点(クリップの端点、トランジションの端点、キーフレームの各ポイント・・・)にカーソルがスナップする。これは非常に便利な機能だ。
 これに対しCS5は、クリップの端点にのみしかスナップしない。トランジションの端点にスナップさせるには、shiftを押しながらクリックするという一手間が増える。また、非常に残念な仕様なのだが、キーフレームにスナップできないのだ。いちいちタイムラインを拡大して、カーソルを矢印キーで移動させてきっちり合わせなければいけない。
 先ほどは長所として書いたリップル、ローリング等のトリミング類ボタンの配置も、タイムラインのすぐそばであればまだ使いやすいが、左上までいちいち移動しなければいけない。これも動線的にはあまり良くない。

*Premiere単独ではエフェクトの種類が限られ、また拡張性も低い。
 adobeの製品を買う際にまず悩むのが、単品買いをするか、マスターコレクションにするかということ。
動画関係の場合は、AEをつけるかつけないかが一つの問題である。
普通にホームユースで考える場合には、Premiere単体でもある程度のエフェクトはそろっているし、AEまでは必要ないかな、と最初は思ってしまう。ていうか私がそう。まぁプラグインで拡張していける選択肢があるし、いいだろうと思ってしまった。
 でも、購入前調査が甘くて今大後悔している問題がある。
 モーションブラー機能がどうもPremiere単体でもPremiere対応プラグインにもないらしいのだ。
 他のエフェクトは目をつぶるとしても、このモーションブラーができないのはちょっと痛い。(モーションブラーは、例えば60p素材を24pに間引いたりしたときに、SSが高すぎるとぱらぱらして見えるので、少しぶらしてやることで自然につながって見えたりする。)
 adobe製品にはサードパーティからも数多くのプラグインが配布販売されているのが特徴で拡張性も高いと思っていたのだが、動画関係はAEのみ対応という場合が多く、Premiere単体でも対応するものは少ない。うーん。
 ちなみにEDIUSにはモーションブラーはある。

総括
というような感じで、総じてCS5とEDIUSはかなり拮抗している。
習熟度が上がった状態での基本編集速度の速さではEDIUS、強力なカラー補正とわかりやすさではCS5という感じ。
特殊効果に凝りたい場合は、どちらもまぁ力不足で、Premiere+AEがベストであることは間違いないと思うが、値段もそれなりとなってくる。それぞれにできることの範囲で考えるほうがいいのかも。
タグ:Premiere CS5 EDIUS
posted by そよはっは at 01:14| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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