2011年08月08日

GH1で撮る「打ち上げ花火」動画 (4)

では、絵のイメージを持ったところで、どうやってその明るさを確保するか。

位置情報F値とISOの設定
ssはある程度固定になってくるので、あとはF値→ISOの優先順位で決めていけばいい。

F値は、どの程度被写体深度を稼ぐかによるが、撮影位置によって異なるとは思う。
花火だけを入れ込めればいいのであれば、花火まではだいたい何百mも離れているし、F2とかでもいいような気がする。
私の今年の場合、花火打ち上げ位置まではおそらく1kmかもう少しで、F2でだいたいいけた。
(近接の観衆の様子から花火までをちゃんと深度に収めたいなら、もっと絞り込まないといけなくなり、比例してISOも高くなる)

花火だけを撮るなら、F2、ss1/30〜1/50の条件なら、ISOは400以下で十分、というのが今回見つけた私のセオリー。


次に位置情報構図の決め方

これはもう撮影者のセンスと腕の見せ所ですね。
広角でまわりの風景まで入れ込む、望遠で花火を画面いっぱいに華やかに撮る
花火に照らされる観客の横や缶ビール等の小物、花火が水面に映り込んでゆらゆら揺れている。
浴衣姿の観客、〜越し(すすき、ビル)の花火・・・
人に見せるなら、なるべく変化をつけた方がいいと私は思うので、いろいろな構図で撮っておきたい。

ただし、そのたびにレンズや設定をとっかえひっかえしたりすると、今度は自分が鑑賞を楽しめない。
(撮影は楽しいんだけど、人と一緒だといろいろおつきあいがあるから・・・)
今回ももう単焦点1本、カメラ固定で全部の撮影を行った。
こういう場合を想定すると、ポストプロダクション工程でいかに絵に変化をつけるかが重要になってくる。

その工夫の一つが、撮影サイズと編集プロジェクトの解像度設定だ。
今回はFHD(1920×1080)で撮影し、1280×720のシークエンスで編集した。
FHDの画角を縮小して全ておさめるもよし、クロップして電子的に拡大するもよし、ズーミングも編集で行える。

また、記録物としては「禁じ手」かもしれないが、作品としては「合成」もありだと思う。
EDIUSやPremiere CS5では、トラック同士の描画合成モードがいろいろ使えるが、花火の場合だと「比較(明)」を使えば、とても自然にきれいに重ねられる。

私の今回の動画も2箇所ほど合成を行っている。
ただし、月が出ているので、うまいこと月の位置が重なるようにしたり、また一方の月を黒マットで消したりと、少しテクを要した。
posted by そよはっは at 23:16| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GH1で撮る「打ち上げ花火」動画 (3)

次に、位置情報露出のとり方について。

花火の場合の自分の思う「理想露出」とは、
*花火の肉眼で見る明るさが確保されていること
*花火が消える前の余韻を目で見える程度にちゃんととらえること
*点光源の色が肉眼で見える程度に確保されていること
*観衆(この場合暗所になる)の様子を入れ込むなら、花火に照らされた観衆の様子が表現できていること

某お買い物系掲示板でもよく話題になるのが、花火の「色」をどの程度表現するか。
WBや露出を工夫したり、みなここで各自工夫しているようだ。
私の場合は、点光源の色を全て出し切るとか、あんまりそこまでは追求しない。
点光源で出ないなら、まわりの煙がその色(赤、緑、黄色、紫、青・・・)に染まる様子がちゃんと撮れていれば、花火の雰囲気、その場の空気感は十分伝わると思う。
ちなみに、WBは今回は太陽光でいった。もっといい設定があったのかもしれないけどね。

また、白飛びを憎むあまりに極端に低い露出で撮っている例(スチルでもよく見かける)があるが、花火というのは「爆発」なので、火を噴く瞬間はある程度白飛びするのは当たり前という感じがする。
それよりも私は、爆発の瞬間(一番明るい)から花火の消える手前(一番暗い)までをいかにバランスよくとらえるか?というところが重要かなと思う。特に動画では。
ただ、スターマインの連打等、いくらがんばってもやはりカメラの限界を感じてしまうところではある。

花火露出難.jpg

右上が一番激しい爆発だけれど、この飛び方は観ていて見苦しいなぁ。もう少し感度を下げても良かったなと反省。ただ、余韻はばっちり撮れている。
右上の絵の前後の花火中心、及び、各画面下部の打ち上げ部は白飛びしているが、自分的にはこれは許容範囲。実際目で見てもこれくらいまぶしいから。
(これは、F2、ss1/30、ISO400)

では、同じ撮影対象を、フルサイズのD3Sで撮影するとどうなるか?



私と同じ花火大会を撮っているから、GH1とのいい比較になると思う。
露出は私と同じような設定だと思うが、非常にきれいに点光源の色が出ている。
やっぱり、さすがフルサイズ・・・。色の出方の階調表現は見事。
だが、やっぱり白飛びは起こっているので、これがもうカメラの限界なのかもしれない。

あと、風がまったくない日とかの場合、煙で花火が曇って見えることがある。
こういう場合も、色をなるべく忠実に出したければ、露出を上げる必要がある。

また、さらに難しいのが、花火に照らされる人の顔の様子と花火を両方入れ込みたい、とか言う場合。
これは、どちらかを犠牲にせざるを得ず、カットを分けて「花火のシーン」→「横顔のシーン」と露出を変えて撮って編集でつなぐか、もし双方を1カットで収めるとすると、花火の白飛びを犠牲にするしかない。

こちらが、昔撮った映像。街灯に照らされた家や観ている人のシルエットはきれいに撮れているものの、花火が盛大に白飛びしている。

GH1 Sample: watching fireworks in front of my house from soyoharu on Vimeo.



(続く)
posted by そよはっは at 23:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GH1で撮る「打ち上げ花火」動画 (2)

撮影対象「花火」のイメージから考えてみる。

花火撮影(動画)っていうと、何が正解なのでしょうか?
答えはいろいろあると思うが、私の思う「素敵な花火動画」を最初に定義してみたい。

まず、位置情報ssの設定から。

花火をスチルで本格的に撮影する場合によく見かけるのが、5秒とか10秒とかのスローシャッターによる「糸引き」

一眼で撮る花火.jpg

花火一眼2.jpg

色を出しつつ、花火の華やかさを出すには、こういう「糸引き」のテクニックを使った方がいいとされているし、私もこういう絵は好き。

ただ、動画の場合、フレームレートがある程度決まってきて、打ち上げてから散るまでの「動き」を違和感なく再現しようと思うと、せいぜいssは1/24秒までとなる。(24fpsの場合)
となると、どういう絵になるか?

ひらめきss1/50の場合
シーケンス 01.Still002.jpgシーケンス 01.Still003.jpg

ひらめきss1/30の場合
花火動画一連.jpg

所感では、
*ss1/50で撮ると、点光源の動きがシャープで、歯切れの良い感じの花火になるが、花火が消えていく余韻が残りにくい。
*ss1/30で撮ると、点光源の被写体ブレが起こって粒が大きくなりややシャープ感に欠けるが、よりスケールが大きく、また花火が消えていく余韻もうまく表現できる。
というイメージを持っている。

フレームレートは60コマは不要に思う。
24pとかで十分ではないでしょうか。

(続く)
posted by そよはっは at 22:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GH1で撮る「打ち上げ花火」動画 (1)

GH13 footage; The last of North Lake Biwa fireworks from soyoharu on Vimeo.



花火大会の季節ですね。
私があまり本格的に撮ったことがないジャンルのもののひとつが「打ち上げ花火」。
だいたい花火大会って、人が多い上に、いつも行く近所の花火大会の日には親戚が大挙して押しかけるので、接待で忙しい等いろいろあった。
でも、今年は地域の花火大会が資金難で最後の大会になるということで、親戚接待ははりきる家族のものにおまかせして、私はかねてからベストポイントではないかと狙っていたうちの会社の屋上で観ることにした。
(もちろん家族には「仕事」で押し通した・・・だって平日だし。)

本格撮影は初めてではあるが、毎年この季節になると、某お買い物系掲示板等で、花火動画の撮り方講座が展開されるので、そういうものはちょこちょこのぞいていて、大まかに予習をしつつ。

さて、当日ポイントに行ってみると、水面近くの仕掛け花火は見えないものの、メインの花火位置をさえぎるものは何もなく、またすばらしいことにその日の月の位置と花火の位置が絶妙なナイスポイントだった。
さすがに会社のイベントなので、三脚とか大掛かりなものは持ち込めず、会社の倉庫をごそごそして適当な台になりそうなものを探してカメラを設置し、後はときどきon-offを繰り返しつつ、同僚と楽しくのんびり花火を見た。

さてさてここからがこのブログっぽい本題。
来年からはもうこんなに気軽に撮ることはないかもしれないけど
自分なりの花火動画撮影のノウハウをメモしておく。

まずは位置情報撮影準備編

(機材)
*カメラ:GH1
*レンズ:今回は潔く20mmF1.7のみで!
 (一人きりでじっくりレンズ交換とかしながら撮れるなら、何本でも使えばOK。
 撮影対象までの距離とほしい構図をあらかじめ考えて決める。)
*三脚:なければ、適当な高さと安定を確保できる台の上に、「ざぶとん」と呼ばれるあずき入りカメラクッションでアングルを調整。ただしこの場合撮影中の画角移動・変更は無理。

明るいうちに下見し、カメラを設置して、ピントは絞り開放の状態でMFで合わせておく。
(絞った状態で合わせると、開放に近づけたときに、実はフォーカス位置がずれていた・・・なんてこともあるから)
今年の場合は、花火打ち上げ位置まで1kmくらいだったので、毎年上がる位置の近接物にピントを合わせてだいたいいけた。
花火位置が近ければ近いほど、苦労しそう・・・

(続く)
posted by そよはっは at 22:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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