2009年02月18日

EDIUS Tips:映像の色補正

昨年度のことになるが、Canopusのイベントに参加した際、色補正について大変有効な方法を教えていただいた。
やっぱりEDIUSってすごい!と思ってしまったこの技の使い方をメモしておこうと思う。

例えば、この元映像。

Click To Play


屋外での撮影時にはよくあるこんな現象。
曇っていたのが急に晴れてくる。(その逆も)
タイムコードでいくと、00:00:01:15のあたりまでは曇っていてコントラストの低い状態、そこから徐々に晴れて明るくなってコントラストが高くなっていき、00:00:02:04以降はそのままずっと晴れのMAXの明るさ・コントラストとなっている。

EDIUSでは、色補正エフェクトのキーフレーム操作を使うことによって、この光条件の違いを目立たなくさせることができる。

では実際に手順を見ていこう。

1.エフェクトのYUVカーブを映像クリップに適用する。
曇り→晴れなので、厳密にはWBも調整した方がいいのだが、今回はYUVカーブで簡単に露出・コントラスト補正のみ行なう。

2.informationに出てくる「YUVカーブ」をWクリックすると、設定ダイアログが開く。
ちょっとダイアログが大きすぎるのだが、作業しやすい位置としては、下図のような感じ。

edius_irohosei-01.jpg

プレビューウィンドウとYUVカーブダイアログが両方見える位置にもってきておく。
今回はキーフレーム操作を行なうので、ダイアログ下部のキーフレーム有効にチェックを入れる

3.さて、補正をどういう考え方で行なうか。
曇りと晴れ、どちらを基準にして補正するかだが、今回は晴れた状態を基準として曇った部分に補正を加えることにする。

この基準の状態と比較しながら、補正すべきを補正していく技が「プレビュー」機能。
ダイアログの一番右のVカーブの下に「プレビュー」というくくりでいくつかラジオボタンが並んでいる。
これを使っていく。

4.プレビューウィンドウに戻り、00:00:02:04のところにカーソルを持ってくる。
ダイアログ下部のキーフレームグラフを見ると、プレビューウィンドウでのカーソル位置と連動して00:00:02:04の位置に同じくカーソルが来ている。
この状態で+◇(キーの追加)ボタンを押すと、キーフレームが追加される。
この晴れた状態が基準となるため、ここにデフォルト(=無補正)のキーフレームを一つ打っておく。

edius_irohosei-02.jpg

次に、カーソル位置そのままで、ダイアログのプレビューの懐中電灯マーク(現在の画面をフィルタ効果の比較対照にする)をクリックして青い状態にしておく。
こうすることで、次からの補正作業がぐっとやりやすくなる。

edius_irohosei-03.jpg

5.では、この晴れの状態を基準として、曇りの部分のY(輝度)カーブ補正を行なっていく。
作業をするにあたって、非常に大事になってくるのが、プレビューの使い方。
全画面、左右比較、上下比較と5つほどモードがあるのだが、対象が見やすいものを選択して行なえばよい。
例では画面左が基準、画面右が補正(フィルタ効果の確認)となるモードを使うことにした。
プレビューのラジオボタンの右から3番目を選択した状態で、プレビューウィンドウで00:00:00:00の位置にカーソルをもってきてみる。
すると、プレビューウィンドウが左右にぱっくりと分かれ、左は基準フレーム(00:00:02:04)の状態、右は補正対象フレーム(00:00:00:00)の状態が表示されたのがわかるだろう。
このようにして、基準と見比べながら補正ができるのだ。

edius_irohosei-04.jpg

6.では実際にダイアログのY(輝度)カーブにポイントを打ち、明るさを見ながら補正してみよう。
(画像処理ソフトと違って、プレビューウィンドウでのマウスポインタとカーブ上のポイントが連動できないのがちょっとやりづらいが・・・)
すると、ダイアログ下部のキーフレームグラフの00:00:00:00の位置に自動的にキーフレームが打たれているのがわかるだろう。
これでこのフレームの補正は終了だ。

edius_irohosei-05.jpg

キーフレームグラフの状態を見ると、00:00:00:00で1つ、00:00:02:04で1つ、計2つのキーフレームが打たれている。

ここで、一旦「OK」でダイアログを閉じて、補正結果を見てみよう。

Click To Play


冒頭はいい感じ。うんうん曇りだったのが明るくなった。
でも、あれ??途中がおかしい・・・。
例の00:00:01:15から00:00:02:03の部分で急激に明るくなって、00:00:02:04でまた急に通常の明るさになってしまっている。
わかりやすく映像の明度をグラフに示してみるとこんな感じ。

元映像
edius_irohosei-06.gif

キーフレーム2つのYUVカーブ適用後
edius_irohosei-07.gif

この現象は、キーフレームを2つしか打っていないことから生じる。
00:00:00:00でのカーブの状態が、次のキーフレームが現れる00:00:02:04までずっと適用されてしまっているのである。
つまり、次にすべきは、00:00:01:15から00:00:02:03の間に適切なキーフレームをうって、グラフの斜線部分を基準と同じ明度で水平になるように補正していくことだとわかる。

7.再びYUVカーブダイアログを開き、引き続いて00:00:01:15から00:00:02:04までの補正を開始する。
手順としては、先ほどとまったく一緒で、プレビューダイアログでカーソル位置を調整し、基準と比較しながらカーブ補正をすることで、次々にキーフレームが追加される。
できたら「OK」で閉じる。


できあがった結果がこれ。
完成動画

Click To Play


before-after比較動画

Click To Play


キーフレームはこんな感じで1〜2フレームごとに細かく打っている。

edius_irohosei-08.gif


EDIUSは色補正ひとつとってしても、非常にかゆいところに手が届く仕様になっている。
今回のプレビュー機能なんていうのは、あるとないとでは使い勝手が大きく違う。
あともう1歩として望むなら、色補正ダイアログをなるべく一つにまとめてくれるとありがたいということだ。
(といっても、YUVカーブはトーンカーブのようなものなので、これ一つあればだいたいのことはできそうなのだが。)
また、YUVカーブでも、プレビューウィンドウでのマウス操作をカーブ上のポイントとして反映させる機能、カーブのドラッグだけでなくポイントへの数値入力で細かく調整できる機能がつけば言うことなしなのだが・・・。

タグ:EDIUS
posted by そよはっは at 17:54| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらを参考にさせていただきました。本当にありがとう。
Posted by 動画 明るさ 調整 at 2017年03月21日 10:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。