2010年07月21日

Ptool for GH1 firmware hack を試してみた その5

さて、その4からの続き。

オリジナル素材としてのAVCHDとMJPEG(高ビットレート・低ビットレート)の比較を行ったのだが、編集派の私にとって大事なのは、最終的な視聴形態にエンコードした際にどの程度の画質になるかということである。

最近であれば、ネット用であれTV再生用であれ、ほとんどの場合H264を使用してエンコードすることが多い。
そこで、GH13からのオリジナル素材をそれぞれx264のBDエンコード設定を用いて同形式のH264にエンコードした場合の画質について比較した。

●素材
*SH C設定
*MJPEG modulr設定

●x264設定→BD規格内におさまる平均17MbpsのH264作成を目指して。
プリセットの「Standard-Blu-ray」でtuningsを「film」(実写向け)にしたもの。

program --profile high --level 4.1 --tune film --pass 2 --bitrate 17000 --stats ".stats" --thread-input --keyint 24 --min-keyint 2 --b-adapt 2 --vbv-bufsize 30000 --vbv-maxrate 40000 --me umh --direct auto --subme 6 --trellis 2 --mvrange 511 --nal-hrd --sar 1:1 --output "output" "input"


SH素材をH264にエンコードしたbefore-afterの比較

06.encode_SH vs17mbps_high_detail.jpg

もともと細部が圧縮で丸められていたSH素材だが、さらに細部の描写がマイルドになった感じ。

MJPEG素材をH264にエンコードしたbefore-afterの比較

07.encode_MJPEG vs17mbps_high_detail.jpg

うーん、こうしてみると、4:2:2→4:2:0変換ではけっこうな色情報の損失があるのだなぁと思わざるを得ない。
先ほどのSHのbefore-afterではあまり色は変わった印象はなかったので、総合的に考えると、最終的にMPEG系にエンコードしてしまうなら4:2:2はあまり意味がないとも言える?
ただ、素材がきれいに越したことはないので、弊害がない限り4:2:2をonにしておこうとは思うが。

解像感に関しては、あまり損失は見られない。
というか、逆にH264の方が輪郭強調のような感じに見受けられる。
(そういう設定になってるのかな?x264の詳しいパラメータの見方はわからないので、なんともいえないのだけど)
こうしてみると、いかにGH1のH264エンコーダがアホかということが実感される。
あれだけ潤沢にビットレートをおごってもらってるくせに、なんであんなに細部を丸めるんだろう。
このアルゴリズムをハックで丸ごとなんとかしてほしいと切実に思う。
話が逸れたが、解像感に関してはほぼOKだと思う。

H264にエンコード後のSH、MJPEGの比較

08.encode_SHvsMJPEG_high_detail.jpg

11.encode_SHvsMJPEG_ordinal.jpg

こうやってみると、やはりMJPEGからH264にエンコードしたものの方がディティールの再現性が圧倒的にいいと思われる。
※色に関しては、素材の時点での4:2:2はアドバンテージだが、エンコードして4:2:0になってしまうと、差は小さくなる。

さて、動画からの等倍切り出し絵もアップしておく。

●SHをH264(17Mbps)にエンコードしたもの
re_high_detail_SH40mbps.jpg
re_ordinal_SH27mbps.jpg

●MJPEGをH264(17Mbps)にエンコードしたもの
re_high_detail_MJPEG73mbps.jpg
re_ordinal_MPEG70mbps.jpg


ひらめきまとめ

AVCHDのSHとMJPEGの比較。
結果はやはり画質を考えると高ビットレートのMJPEG(modulr設定)は非常に優れているといえると思う。
ただ、ファイルサイズが非常に大きくなってしまうことと、TV再生にはエンコード必須であることを考えると、常用するには取り回しの悪さが問題となってくる。
解像感に関して、今回は画角と解像度をそろえるためにSHとMJPEGを比較したが、解像感に関しては、やはり解像度の大きいFHDではSHよりも優れている。
AVCHDならではの、ファイルサイズが小さく、撮った後すぐTV再生できるという取り回しのよさは捨てがたい。

ということを考えた場合、AVCHDのFHD、SH、MJPEGには以下のような特徴があるのではないかと思う。


【AVCHD FHD(1920x1080) 24fps】
*画質とファイル容量のバランスが良く、長時間記録も可能である。
*ss1/30から撮れ、暗所にも強い。
 (※また、ss1/60でSHと比較しても、高ISO時の暗所画質ではFHDが勝っているように思われる。)
*MPEG系圧縮の特徴として、境目があいまいな部分はよりあいまいに、くっきりした部分はよりくっきり描写する。
 →暗所撮影において、影でかつ少しぼけた部分の描写はMJPEGには劣るが、際立った輪郭線のある部分の描写はシャープである。
  また、少しのノイズなら丸めてしまうせいで、ノイズが少なく見える。
*デメリットとしては、コマ数が24fpsしかないため、動き物のなめらかな描写には弱い。

【AVCHD SH(1280x720) 60fps】
*画質とファイル容量のバランスが良く、長時間記録も可能である。
*コマ数が60fpsあると、ビデオカメラ的な生々しい描写も可能であり、また動き物にも強い。
 また編集によりなめらかな質の高いスローモーションができる。
*本来はFHDと比較してもss1/2までのスローシャッター撮影が可能であり、暗所においても強かったのだが、
 現在のptoolでは、なぜかss1/50以下で撮ると圧縮が極端に高くなってしまう不具合があるため、1/60以上でしか使えない。
 また暗所画質もFHDに及ばないような・・・。

【MJPEG(1280x720) 30fps】
*ビットレートを上げれば上げるほど画質は良くなる。
 目安としては35〜38ではノイズが目立つので、できれば60Mbps以上ほしい。
*4:2:2モードにすることや細部描写が優れていることにより、色の精度はAVCHDより良い印象。 ただしMPEG系にエンコードすると4:2:0になってしまうため、そのメリットの多くは失われる。
*暗所画質では、ノイズリダクションが働いていないような画質。
 高ビットレート設定により、細部描写は非常にクリアになるが、ISOノイズがまったく消されていないようでAVCHDの高ビットレート設定よりも目立つ。
*スローシャッター(ss1/2〜)も可能なので、ノイズの問題さえクリアすれば暗所ではかなり使える。

→このMJPEGのノイズリダクションに効くAvisynthやAviutlでのプラグインはないかな〜と探してます。
また、MJPEGのMOVはうちのEDIUSではネイティブ編集は無理なので、もしPCを新しくしてかつPro5にアップデートした場合は扱えるようになるかどうかも気になってます。


現在報告されているNative24pパッチのバグがつぶされて、リアルで安定した24pが使えるようになること、そして圧縮のアルゴリズムが改善されてmudが完全になくなることを願ってやまない。
ラベル:ptool GH13
posted by そよはっは at 23:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

Ptool for GH1 firmware hack を試してみた その4

ptool3.40dの設定に関して。
いろいろ実験を繰り返している。
画質面で、設定によって、またコーデックの選択によってどのような特徴があるのかというところでは、だいぶ煮詰まってきた。

ここでは特に、AVCHD(H264)と、MJPEG(非圧縮AVI)の差についてまとめてみようと思う。

試した設定

●AVCHD(C設定ベース)
native 24p
video bitrate adjustment FHD/SH simplified: 50000000
video bitrate adjustment H: 38000000
video bitrate adjustment L: 16000000
overall bitrate: 52000000
limited bitrate: 60000000
1080p GOP: 12

●MJPEG(modulr's JPEGクオリティ100%設定)
colorspace 4:2:2 on
400,4,300,4,250,4,179,4
→とにかくビットレートを上げて撮ろうという設定意図。

●MJPEG(ipowell's stable&replay in camera 30-35Mbps)
colorspace 4:2:2 on
150,86,130,56,115,26,100,4
→ビットレートはあえてカメラ内再生が可能な38Mbps以下におさえ、平均30〜35でどんなシーンにおいても安定した撮影を可能にしようという設定意図。


では、比較切り出し静止画を上げながら、それぞれの特徴を書き出してみる。

なお、動画からの切り出しは、MJPEGはカメラが生成するJPEGサムネイル(1280x720)を、AVCHDはそれぞれ2フレーム目をTMPGEncで切り出した。
※なぜか1フレーム目は他のフレームと比べて汚いので・・・

画像比較は、Fatstone Image Viewerで行ったものをプリントスクリーンでとっている。


1.AVCHDとMJPEGの差異

まずは、SHとMJPEG(mudhr)の差を、日中屋外の情報量の多いシーンで比較してみた。
01.original_SHvsMJPEG_high_detail.jpg

SHも40Mbps以上のビットレートを誇るのだが、かなり細部をつぶしているのがわかる。
ただし、動画で見た場合は気になるブロックノイズもなく、不足ない画質を実現している。
対するMJPEGの70Mbpsはさすが、破綻なく細部まで描ききっている印象。

同じくSHとMJPEG(modulr)の差を、日中日陰の情報量・中程度のシーンで比較してみた。
03.original_SHvsMJPEG_ordinal-01.jpg
03.original_SHvsMJPEG_ordinal-02.jpg

やはりSHが細部をつぶしているのが目立つ。(これはこれで動画で見た場合悪くはないのだけれど)
MJPEGは、1枚1枚の葉の階調まできれいに描き出せている。
色合いに関しても、特に緑の鮮やかさがMJPEGの方が良いようだ。
4:2:2色空間の恩恵だろうか。

続いて、屋内で薄暗くかつコントラストの低い、一番高感度ノイズが目立ちやすい状況でISO1600のテストをしてみた。
同じくSHとMJPEG(modulr)の差である。
09.original_SHvsMJPEG_iso1600.jpg

日中の情報量の多いシーンに比べると、細部描写の差はそれほどSHとMJPEGの間には感じられない。
それよりも、MJPEGがカラーノイズ、バンディングノイズまで模様と認識して描きだしているような印象である。
対し、AVCHDの圧縮ではノイズが丸められてしまうようで、わりと消えている。

AVCHDは非常に高圧縮での高画質を実現している。
かといって魔法のように画質をまったく損なうことなくファイルサイズを減らせるかというとそういうことではなく、遠目に見てわかりにくい部分を徹底的に丸めて、その分輪郭をはっきりさせている傾向があると思う。
ただ、GH1に関しては、どうも圧縮がまずいというか、やりすぎ感が否めないような・・・。


対して、MJPEGの圧縮は非常に素直に細部を再現しようとする特徴があるようだ。
では、これを破綻なく実現するには、どの程度のビットレートが必要になってくるのか。
次に、MJPEGでビットレート設定を変えて試してみた。

2.MJPEGの高ビットレート(modulr)と低ビットレート(ipowell)の差異

MJPEGの70Mbpsと35Mbpsを、日中情報量の多いシーンで比較してみた。
※ただし、MJPEGのビットレート設定の変更には一旦ファームウェアを当てなおす必要があり、日を分けるしかなかったため、WBや画角が少し異なってしまった。
05.original_MJPEG70vsMJPEG30_high_detail.jpg

70Mbpsが破綻なく描ききっているのに対し、35Mbpsでは随所にブロックノイズが見られる。
また、GH1のMJPEG圧縮の特徴として、ビットレートが足りない場合、輪郭にモスキートノイズが現れる傾向がある。
ipowell設定では、日中他のシーンでも特にモスキートノイズが顕著に出てきた。
対し、modulr設定では、ほとんどモスキートは見られない。

次に、薄暗い屋内の低コントラストのシーンで、MJPEGの設定ごとの比較をしてみた。
ビットレートは66Mbpsと30Mbpsである。
10.original_MJPEG66vsMJPEG30_iso1600.jpg

傾向としては似ているし、低ビットレートの方にも、情報量の多いシーンで見られたようなモスキートノイズは現れていない。
ただし、やはりカラーバンディングノイズの出方がやや高ビットレートの方がきれいだし、低ビットレートの方は画面右下のモアレが悪目立ちしている。

→ということは、MJPEGを効果的に活用しようと思えば、やはり高ビットレートのmodulr設定で攻めた方がよさそうだ。
安定性とカメラ内再生は犠牲になるけれども。



3.AVCHDの高ビットレート(SH)と低ビットレート(L)の差異

次に、AVCHDのSH(40Mbps)とL(14.5Mbps)を、1と同じ情報量の多い日中のシーンで比較してみた。
02.original_LvsSH_high_detail.jpg

比較するとややLの方が破綻が見られる。(例えば看板の部分等)
だが、SHとLは傾向は非常に似ており、MJPEGとAVCHDほどの差は見られない。
ただし、動画で見たときのGOP単位の画質変動の目立ち方は、L>H>SH(>FHD)で、ビットレートが高いほうがより目立たないのである。
GOP単位の画質変動は、再生能力の高いBDレコとプラズマの組み合わせではほとんど出ないため、PC再生だけの問題なのだが、これを画質に対する優劣として見ていいのかどうか・・・。


原寸の当倍切り出しも載せておく。

位置情報日中屋外 情報量大

●SH 40.8Mbpps
or_high_detail_SH_40mbps.jpg

●MJPEG modulr 73.9Mbps
or_high_detail_MJPEG_73mbps.jpg

●MJPEG ipowell 32.4Mbps
or_high_detail_MJPEG_32mbps.jpg

●L 14.5Mbps
or_high_detail_L_14mbps.jpg

位置情報屋外 情報量中

●SH 27.5Mbps
or_ordinal_SH_27mbps.jpg

●MJPEG modulr 70.4Mbps
or_ordinal_MJPEG_70mbps.jpg

位置情報暗所 ISO1600 低コントラスト

●SH 27.9Mbps
or_iso1600_SH_27mbps.jpg

●MJPEG modulr 66.9Mbps
or_iso1600_MJPEG_66mbps.jpg

●MJPEG ipowell 30.7Mbps
or_iso1600_MJPEG_30mbps.jpg


さて、今回はオリジナルの素材についての比較だった。
次回は、素材を編集して最終出力形態にエンコードした場合に、どれくらいの画質劣化があるのかについて、MJPEG、AVCHDを比較してみようと思う。
ラベル:ptool GH1
posted by そよはっは at 13:08| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月27日

Ptool for GH1 firmware hack を試してみた その3

ptool3.37dについて 追記

さて、ptoolを入れていろいろ試している最中であるが。
自分で試して、かつDvxuserを読み込んで、わかったことをメモしておく。

先日の結果報告で、
「FHD/SH simplifiedを50000000、Hを500000000、Lを16000000と入力しているにもかかわらず、
720のSH、Hにはデフォルトのビットレート値から改善が見られない。
FHDは常に平均40Mbps、Lは平均16Mbps程度をたたきだし、この2つにはパッチが効いているような気がする」
と書いたが、その理由が判明した。
ssが関係していたのである。

こちらで、joblessさんという開発協力の立場にある人が述べている。
パッチ後の720pでは1/60未満のssを使ってはならない。使うと、ときどき2Mbpsくらいになって圧縮が破綻する場合がある
これだ。言われてみれば、私はまだSHやHを高いssで試してない。
私がSH、Hを試したテスト環境はだいたい夜間か室内であり、そこではssを1/30または1/50に設定していた。

これを受けてssをいろいろ変えて、また屋外でも試してみた。
噴水のシーンでssを1/50に設定したときには、SH、Hともにビットレートは平均13〜14Mbpsと平凡な値。
ところがssを1/100に設定したときには、これが44Mbpsへと跳ね上がった。

なお、圧縮破綻も1度見られた。
編み目のつまったカーテンの前でカメラをパンして情報量の高い状況を作り出してテストしたが、Hの1/30でなんと5000Kbpsということがあり、撮れた映像も完全に破綻していた。
これがjoblessさんの指摘したことだと思われる。

というわけで、現在のstableに近いAVCHDのマイセッティングとしてはこんな感じだ。

version compare patch
native 24p/25p
video bitrate adjustment FHD/SH simplified: 50000000
video bitrate adjustment H: 38000000
video bitrate adjustment L: 16000000 (or 30000000)
overall bitrate adjustment: 52000000
limited bitrate adjustment: 60000000
1080p GOP: 12


Lを16Mbpsまたは30Mbpsとしたのは、用途によって使い分ければよいということ。
よりアグレッシブに高画質を攻めるなら30Mbpsだろうが、
SHもHもすでに十分高いビットレートであることから、少しオーバースペックな気はする。
Lを16Mbpsとしておくと、記録用途として失敗が許されない場合にも安心して使える。
そのままで十分AVCHD-DVDに書き込める規格内に収まっているし。

とここまで書いてきて、一つ理不尽なことがある。
パッチ後の720pのss制限により、夜間、暗所でssを落とせない。
落として明るく撮れるのはFHDであるという逆転現象がおきてしまう。
ところが、FHDにも制限があり、ss1/30以下には落とせない。
では、先日やったようなホタル撮り等、ssを1/30以下に落としたい場合はどうするのか。
そこで必要になってくるのがMotionJPEGだ。(以下MJPEG)
MJPEGならssを1/2まで落とせる。かつ、パッチを当てることによってビットレートを上げたり色空間を変えたりして、
より高画質を狙える可能性があるのではないか。

とりあえずAVCHDだけ試してみようと思ったが、必要性が出てきたためMJPEGに関するパッチも当ててみることにした。

dvxuserにはいろいろな設定と成功例、失敗例があるが、方向性としては、
*E1〜E4のQualityの設定値を高くすればより高画質になる。
*E1〜E4のtableの設定値を低くすればより高画質になる。

ということが言える。
ただし、あまりビットレート値が高すぎると、書き込み速度不足で録画が停止してしまう
また、ちゃんと録画できた場合でも、今のところカメラ内再生は不可と思った方が良いようだ。

具体的な設定値は方向性が2種類ある。
Quality値を高くしてその分Table値も高くして抑えるやり方、
もう一つはTable値を低くして、その上でQuality値を上げられる限界まで上げるやり方。

Stable MJPEG Settingとされているのはこちら
だが、これも古い情報(1ページ目は更新された気配なし)なので、自分の環境でうまくいくかどうか保障はない。ただ上記の2つの方向性は見て取れる。

で、まぁいろいろ試してみた結果、
MJPEG 4:2:0->4:2:2
MJPEG E1 Quality: 215
MJPEG E1 table: 5
MJPEG E2 Quality: 215
MJPEG E2 table: 5
MJPEG E3 Quality: 215
MJPEG E3 table: 5
MJPEG E4 Quality: 215
MJPEG E4 table: 5

これだと安定していて、平均60〜70Mbpsは出る。
(パナ金class10)

しばらくはこの設定で行くことにする。
いやー、本当に、作者さん、そしてDvxuserの皆さんに感謝!
早く試写に行って試してみたい。
posted by そよはっは at 02:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月23日

Ptool for GH1 firmware hack を試してみた その2

ptool3.37d

ひらめき(ほぼ)安定機能
*何回でもパッチを当てることができ、かつパナ公式バージョン(現在ネット上で配布されている最新はv.1.32)に戻せる。
*NTSC→PAL、PAL→NTSCの変更
*録画30分以内の制限を外す(PAL機のみ)
*他社製バッテリーの使用可
*AVCHDのビットレートの向上

位置情報実験的機能
*Native 24p/25p ←最近iフレームが"pulse"脈打つという意見も。後は概ね好評。カメラ再生も可能。
*MotionJPEGの解像度変更 ←現在の720を1080にできると期待が高まったが、ただのアップスケーリングかも?検証待ち
*MotionJPEGのフレームレート変更 ←増加できるかは不明。好きな数への減少はできるようになるかも。例えばtime laps制作用に極端に遅いフレームレート等(例:1fps)
*MotionJPEGの色空間の変更 ←通常のYV12(4:2:0)からYUY2(4:2:2)へ。期待大
*MotionJPEGのビットレート向上 ←10Mbps以上の転送速度を持つカードが必要で、かつカメラ内再生は不可? 記録時間も限られる。
*音声関連の向上(ビットレート、サンプリング) ←値の変更は可能だが、カメラ内再生が不可となる。

今のところは、こういう状況だと思われる。
1週間ほどDvxuserのフォーラムをROMしてきたが、毎日新しい情報が出てきて、古い情報が塗り替えられていくのがわかる。
非常に活発に動いている。
より少ないリスクで確実なメリットを得たいと思ってずっと待ってきたが、そろそろ作例も出てきたし試してみることにした。

結論を先に述べると、AVCHDに関してはかなり使えるファームウェアとなっている。
そして一番大きいのは、何度でもやり直せる機能がついているということだ。(無茶をしすぎてカメラが壊れない限り・・・)

では、簡単に使用方法と私が試したパッチの説明をメモする。
※私のつたない英語力で海外掲示板を読解しての記載なので、誤訳、間違いがあるかも。

【手順】

1. ptool最新版3.37dとパナ公式パッチをダウンロードし、それぞれ解凍する。
2. ptool.exeとGH1__132.binを同じフォルダに置く。
3. ptool.exeを起動し、GH1__132.binを開く。
4. 必要なパッチにチェックを入れ、値を入力する。→何にチェックを入れどんな値を入力したかちゃんと控えておくこと。
5. saveボタンを押し、GH1__●●●.binという名前で保存する。
→●●●には3桁の数を入れる。
 初回は現在の自分のカメラのファームウェアバージョンから1増えた数(半角)を記載
 例えば、現在v.1.21ならGH1__122.bin
 ※2回目以降は、「Version Compare Patch」の機能にチェックを入れていれば、001以上であればどんな数でもOK。
  ただし、これも必ず.binファイル名の来歴を控えておくこと。
6. カメラで初期化したSDカードをPCに挿し、5で作成したbinファイルをルートディレクトリに保存。
7. カメラのバッテリーをフル充電後、6のカードを挿して、再生ボタンを押す。
8. 「ファームウェアをバージョンアップしますか?」→OK
9. しばらく待ち、通常の撮影画面に戻ったら、設定/ファームウェアバージョンの確認
  本体が0.0と表示されれば成功。
10.SDカードを必ずフォーマットしてから撮影を開始する。

【ファームウェアを何度も当てなおすために】

GH1のファームウェアに関する規則は簡単で、カメラが認識している現在のパッチよりも大きなバージョンを表す.BINでないと受け入れないということである。
つまり、パナとしてはバージョンダウンは認めないということ。
必要なのは、現在のカメラのバージョンを確認して、それより大きいバージョンのBIN(ファイル名も中身も)を作ってやることである。
これに関係するパッチは2つ。「Version Change」と「Version Compare Patch」である。

ひらめき初回の状態で、カメラのファームがv.1.32未満の場合
→初回Version Compare Patchにのみチェックをいれ、GH1__●●●.BIN(現在のバージョン+1以上であればなんでもOK)として保存する。
→カメラが認識するバージョンナンバーは0.0となる。
→2回目以降もVersion Compare Patchにのみチェックを入れ続ける。

*初回の状態で、カメラのファームがv.1.32の場合
初回は「Version Change」にチェックをいれ、増加数1を入力。また「Version Compare Patch」にもチェックを入れておき、GH1__133.BINとして保存する。
→カメラが認識するバージョンナンバーは0.0となる。
2回目以降はVersion Compare Patchにのみチェックを入れ続ける。

このVersion Compare Patchというのが実装されたことで、カメラにバージョンナンバーを常に0.0と認識させることができるようになった。
これにより、何度でもパッチをあてなおしできるということだ。

【元の公式ファームウェアv.1.32への戻し方】

ptoolを通さないで公式ファームウェアのGH1__132.binをそのまま当てる。
→ファームウェアバージョンが1.3と表示されれば成功。


以上が基本的な使い方。
続いて、私が試した具体的なパッチ設定について。
MotionJPEGに関しては、ビットレートを80Mbpsにするだの、解像度を1080以上に上げるだの、色空間を4:2:2にしてより階調豊かでダイナミックレンジの広いものにするだの、非常に魅力的なのだけど、いかんせんまだ実験的段階であると思われる。
なので、とりあえずAVCHDに関するパッチにチェックをいれ、実際に試してみた。

*Version Compare Patch
*Native 24p/25p
*Video bitrate adjustment FHD/SH:50000000
*Video bitrate adjustment H:50000000
*Video bitrate adjustment L:16000000
*Overall bitrate adjustment:52000000
*Limited bitrate adjustment:60000000
*1080p GOP:12

Video bitrate adjustmentに関する4つのパッチの相関関係は不明だが、いろいろな組み合わせを試した結果、上記のように4つの値を入れるのが一番結果が良かった。
(一番危険だったのは、vbaFHD/SHのチェックを抜いたバージョン。
Hモードで撮影したところ、カメラがフリーズして電源ボタンも効かなくなった。バッテリーの抜き差しで回復したが。)

なお、Dvxusersの開発者たちの話題によると、GH1のH264圧縮の特徴はBフレームを作らないことのようだ。IPPPPP・・・というふうに続くようで、Bがない分同じ絵のクオリティを保つためにより多くのビットレートが必要になってくる仕組とのこと。
つまり、mudと呼ばれる圧縮破綻の原因は明らかにビットレート不足だそうな。
なのでビットレートを上げることによってかなりmud減少は改善されるはずとのこと。

これにより、FHDではパナ公式のデフォルト状態では平均8〜12Mbpsの最大17Mbpsくらいだったのが、平均17〜44Mbpsくらいをたたき出すようになった。
そして、FHDのビットレートを上げた効果についてだが、草むらだとほとんどmud減少でディティールがつぶれてしまっていたが、ptoolパッチを当てた後はそれがまだ見られない。

720サイズのSH、Hに関しては、デフォルトからの変更は見られない。ビットレートがあがった様子もない。
720サイズのLに関して、なぜか若干ビットレートが上がっており、平均10〜18Mbpsくらいになっている
720に関してはもうちょっと設定を見直す必要があるのだろう。
私は開発版の3.37dを使っているのだが、Video bitrate adjustment H,Lというのは実験的機能であるとのこと。
ひょっとすると安定版の3.36に戻して、それから本家掲示板に上がっている設定に合わせる方がうまくいくのかもしれない。
まぁもう少し情報が必要。

さて、あと注意点だが、本家掲示板でも上がっているとおり、上記設定でもカードエラーで録画が停止することがある
その条件は以下のようである。
*ssが1/50以上、1/125を上回る。また絞りは絞ってパンフォーカス気味。
*絵柄が細かい。動く被写体、またカメラが動く場合
*AFを使う
つまり、情報量が多いところでAFを用いるとだめなようだ。私はまだ14-140mmキットレンズでは試していないが、手ぶれ補正もカードエラーにつながることがあるらしい。
回避方法は、ssを遅くして細かい絵柄をなるべくぶらすようにするか(この方法は暗所撮影しか無理だが)
もしくはAFを切ってMFで撮るかである。

ネイティブ24pだが、私のテスト環境(手持ち)では今のところpulse(脈打ち)はわからず、いい感じである。
カメラ内再生も、SDカードをDIGAに差し込んでのTV再生も可能である。

しばらくはAVCHDをいろいろな場面で使ってみようと思う。
posted by そよはっは at 00:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月22日

Ptool for GH1 firmware hack を試してみた その1

最近DvxuserでうわさのGH1用改造ファームウェア。

本家掲示板はこちら
作者のtester13(Vitely Kiselev)さん他数人が開発について話し合いをしつつ、ここで最新バージョンを発表してます。
ツールは上記から最新版をダウンロードできる。
ただし、1ポスト目にリンクがあるけれども、どうもマメにボードのメンテをするタイプではなさそうで、その時々のポストで最新バージョンを発表することが多い。なので、最新記事からさかのぼって探したほうが早いかも。
6/21現在では3.37dが最新。
http://www.dvxuser.com/V6/showpost.php?p=2023262&postcount=2638

リアルタイムな情報はやはり海外掲示板が早い。
開発ではなく設定・使用方法等のユーザーの情報交換はこちら
EosHDでは最近頻繁にGH1の改造ファームについて取り上げていて、読み応えもあるし、作例もたくさん観られる。

作例は最近驚いたのがこれ。
http://www.vimeo.com/12606679
http://www.vimeo.com/12686563

いやー、試すしかないでしょ。

次に続く。
posted by そよはっは at 01:26| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月18日

AVCHDについて

ネットにおける「工作員」の存在。

掲示板というものを一定期間ROMっていると、工作員ってやっぱりいるんだろ〜な〜と実感する。
映像関係の大手掲示板kakaku.comでもきっと。
フォーサーズ(パナ)陣営が新しいカメラを出したら、必ずそれに「悪」といちゃもんをつける見慣れないHNがあらわれるし、SONYが新しいカメラを出したら(今ちょうどNEX祭りだけど)、嫌がらせのようなスレが雨後のたけのこ状態。
そういうスレをのぞいてしまう私も、火事場見物のようで趣味が悪いんだけど。

さてさて、工作員かどうかはさておき。
NEX5が大々的に「AVCHD60i対応!」とうたっていながら、実はセンサー出力は30コマしかなくて、後からそれがわかった件。
これでやっと、パナの打ち出したAVCHD Liteの意味がのみこめた。

ここまで読んで、ん?話いきなり飛んだ?と思った人、手を上げて。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のような展開を、今から説明しよう。

私には、なぜPanasonicはAVCHD Liteという規格をぶちあげたのか、よくわからなかった。

そもそも、SONYとPanasonicが共同で立ち上げた規格が「AVCHD」である。
公式HPはこちら

そのうち映像形式を抜き出してみよう。
HDファイル形式(H264/AVC):
*1920x1080 59.94i, 50i (16:9)
*1920x1080 24p, 23.976p (16:9)
*1440x1080 59.94i, 50p (16:9) 
*1440x1080 24p, 23.976p (16:9)
1280x720 59.94p, 50p (16:9) exclamation注目exclamation
*1280x720 24p, 23.976p (16:9)
SDファイル形式(H264/AVC):
*720x480 59.94i (4:3 / 16:9)
*720x576 50i (4:3 / 26:9)

このブログの前記事にもまとめたが、映像形式・コーデックはBD規格にまるまる包括されている。
そもそもAVCHDとは、DVDからBDへ、SDからHDへの過渡期の時代に、「転送速度が遅くかつ容量も少ないDVDにHDで記録する」を実現するために制定された規格である。
なぜSONYとPanasonicが作ったのか。
答えは、過渡期においてHDが撮れるビデオカメラとBDレコーダーを売り出し普及させたかったからだ。
そのために「AVCHD」という難解な圧縮方式、多重化構造、フォルダ構造を持った規格で縛りをかけたのだ。
AVCHDに対応していれば、そのままでDVDにも(注:SONYは一部不可)BDにも記録でき、対応BDレコーダー、対応TVで簡単にHD動画を見ることができますよ。だから対応機器に買い換えましょう!ということだ。

そこにパナによって追加されたのがAVCHD Lite規格。
規格詳細は公式HPには記載されていない
が、ネットによるとAVCHDの規格のうち、
映像1280x720 59.94p, 50p
のものを「AVCHD Lite」としているようだ。
しかも、AVCHDの規格から抜いて独立させたわけではない。
なぜなら、今でも公式HPのAVCHDの中に抜かれずに入っているから。
公式HPのロゴマーク表の意味から察するに、「この形式を満たして、かつパナとSONYに申請すれば、ビデオカメラに限ってこのAVCHD Liteのロゴをつけることを許可しますよ」という意味だと思われる。

ただ、消費者からすれば、720の60pとはもともとAVCHDの規格内でおさまっていたものである。
なのに、なぜLiteなどと言ってさも新しいことのように打ち出したのか?ということがずっと疑問だった。
kakaku.comを見てても、このAVCHDとAVCHD Liteを混同していると思われる意見をよく見かけるので、実際消費者は混乱している。
非常にまぎらわしい。なぜこんなことしたの。

それに対するひとつの答えが、SONYのNEX5発売後の「実はセンサー30コマ出力の60i」騒動によって、私の中に仮説としてできあがった。
Liteは、パナの良心だったのではないだろうか。

AVCHD LiteはコンデジTZ7の発売とともに規格化されている。
TZ7の仕様はセンサー30コマ出力を、無理やりダブらせて60pにする仕様である。
そして、第2弾のAVCHD Liteを冠する製品はGF1.
これもセンサーサイズはGH1と同じだが、TZ7と同じく720のセンサー30コマ出力のダブり60pである。

そして重要なことなのだが、GH1は、GF1より早く発売されたのだが、フォーサーズのセンサーサイズながらセンサー出力60コマのリアル60pを実現しており、これをパナはLiteとはしていない。
AVCHDカメラとしてGH1は売られている。
※もちろん、GH1は1080も撮れるからAVCHDとしか書けないのだけど。
そしてこの後に、GF1を上記のような仕様でLiteとして発売したのだ。

つまり、パナとしては、今の時点では、センサー30p出力とセンサー60p出力を、はっきり規格名と但し書きで区別している。

※「今の時点では」としたのは、将来的にはLiteでリアル60pを出すことも予想できるからだ。
技術革新が進めば、上位機(フォーサーズ以上のセンサーサイズ)で1080の60p出力・記録(もしくはそれ以上のこと)が可能になってくるだろうし、そうなれば、わざわざ出し惜しみでTZ7やGF1の後継にあたる下位機をセンサー出力30コマに抑える必要もなくなってくる。
そのときに、フルHDと区別する意味で720限定だけれどもリアル60pで出せば、従来機種とも上位機種とも差別化ができ、価格設定が維持できるわけだ。


このあたり、SONYがなし崩し的に、60iとうたいながら実はセンサー出力30コマの商品を、従来のAVCHDの範疇で売り出したのとは少し様相が違う。
TZ7を発表する時点で、SONYと同じようにニセモノの60pを「AVCHD対応!」と売り出すこともできただろう。
規格にはセンサー出力のことまでは載っていないから、規格外とは言えない。
でも、パナはそうはしなかった。

明文化されていないグレーゾーンに対して、しれっと押し通そうとしたSONY、(自らが立法機関ではあるものの)Liteという形でグレーゾーンを法律化したパナ。
「Liteがパナの良心」というのは、上記のような私の印象をあらわしたことば。

ただ、TZ7の720の偽60pと、SONYの1080の偽60iでは、少し意味が違って、720は下位規格として制定するという逃げ道があったけれども、1080の30p出力というのは、明確な形で規格分けはしにくかったんだろうなというのは予想がつく。


さてさて、まぁNEX5の60iは残念な仕様だったけれども、今年か遅くとも来年ごろにはフォーサーズサイズ、あるいはAPS-CサイズでのフルHDのリアル60p出力(できれば記録も)が可能になると思われるので、じっくり待ちましょう。

そもそも、私はもう60iなんかいらない派です。
インターレースは嫌い。編集もしにくいし。ネット動画とも親和性低いし。
何より画質を大きく損ねる。
BDレコーダーとTVさえ完全プログレッシブ対応してくれたなら、インターレースに対応する意味などもうない思う。
(TVでうまいことI/P変換してくれるっていうけど、けっこう処理がおいついてなくて、場面の変わり目で一瞬コーミングノイズが出ることがあるし)

SONYに対して「30コマ出力」を批判するような文を上で書きながら、実際は60iや60pで撮られたニュースみたいな興ざめな映像より、雰囲気のある30pや24pの方が好き〜と思ったりすることも多いのである。
24p機能を初めて家庭用カメラにつけたのがHF10だと記憶しているが、zooma!の小寺さんも「ホームビデオにこそこういうフィルムライクな映像効果があってもいいと思う」とコメントされていた。
なので、家庭用ビデオカメラマニアの方々がリアル60iで撮れないカメラなんて欠陥だ!と鼻息荒くおっしゃっているのを聞いても、ついつい反論したくなってくる。
確かに60コマ分の動きがあった方がいいけど(スローモーションにしてもきれいだし)、ないならないで雰囲気ある映像は30pのが得意だし、それが好きな人もいる。そもそもインターレースならいらね〜よ!って。
センサー60コマ出力ができるなら、60p記録も同時に対応してほしいと切望する。

と、今日は長めのtwitterでした。おしまい。
posted by そよはっは at 23:07| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

EDIUS Tips:ホワイトバランスの詳細設定

以前のエントリーで、EDIUSのホワイトバランスについてもっと詳しい使い方を知りたいと書いたが、海外のグラスバレーのフォーラムで素敵なチュートリアルビデオが紹介されていた。

EDIUS Color Correction Tutorial from Santo W on Vimeo.



ホワイトバランスには、ブラック、グレイ、ホワイトの3つのパラメータが設定されていて、低明度域、中明度域、高明度域の3つに分けてホワイトバランスを微調整できる、そのくらいの認識しかなかったわけだが、もっとピンポイントな使い方ができる。
例えば、この画面の空の青のみ、もう少し青みに寄せて彩度を上げてみよう、とか。

whitebalance_edius_01.jpg

カラーピッカーの「制限範囲」にチェックを入れる。
上の効果範囲の制限で、HUE(色相)、サチュレーション(彩度)、ルミナンス(輝度)の必要なものにそれぞれチェックを入れる。
プレビュー画面上でクリックした色に相当するところが効果を適用する制限範囲となる。
shiftキーを押しながら数回クリックすると、効果範囲が追加される。

whitebalance_edius_02.jpg

右のプレビューボタンを押すと、プレビュー画面で範囲選択されている部分が白、それ以外が黒に表示されるので、気に入るまで何度でもやり直せる。

この状態で上の、ブラック、グレー、ホワイトのそれぞれのパラメータをセッティングすることで、特定の色域に対して調節ができるようになる。

こんな感じ。



オリジナル

ホワイトバランス(効果範囲の制限なし)
YUVカーブ

ホワイトバランス(効果範囲の制限なし)
YUVカーブ
ホワイトバランス(空の部分を範囲選択して彩度アップ)
ホワイトバランス(コスモスのピンクの部分を範囲選択して色相チェンジ)
posted by そよはっは at 09:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月06日

EDIUS Tips: COLOR GRADING その3

その1その2から続く)

EDIUSでCOLOR GRADINGする


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

さて、まとめ。

EDIUSでできることをまた一つ発見し、表現の幅が増えたことがうれしい。
各機能についてのメモ。

ひらめきYUVカーブについて

こっちがSilkypixのトーンカーブ。
color_grading_rgbcurve.jpg

こっちがEDIUSのYUVカーブ
color_grading_yuvcurve.jpg
画面は大きいけど機能少なすぎ。線も1本足りない・・・

やっぱり、RGBカーブにしてほしいんですけど・・・
UとVの使い方が直感的でなく、わかりにくい。
ハイライト部の赤が足りないからRを上げて、暗部は青みをとりたいからBを下げて・・・と普通のRGBのトーンカーブならできていたことが、U、Vではイマイチわかりにくい。
こっちに動かすと青、こっちに動かすと黄色、こっちに動かすと緑、こっちに動かすと赤、というのはあるのだけど、3本でやっていたものを2本で調整すること自体難しい。
ポイント1個で調整するならできるが、2個以上打つともう理解がおいつかない。

また、Yカーブについても、少し感覚が違う。
明度が上がりやすく、下げにくいという印象がある。
プレビュー画面からの色情報取得も必須でしょう。今の処理では非常にアバウトなポイントしか打てない。

改善要望の上位に上がるな、これは。

ひらめきクロミナンスについて

color_grading_chrominance.jpg

Photoshopやなんかの「特定色域の調整」機能や、色による選択範囲にのみ補正できるような機能
とても有能だと思う。
後は、マウスでクリックした部分の色情報を、下の色グラフ(っていうのかな?)による選択に反映させてほしい。

位置情報ホワイトバランスについて

color_grading_whitebalance.jpg

これも、特定の輝度域に作用させたい場合にすごく使いやすい。
いろいろ補正して色合い・カラーバランスはばっちりだけど、白のヌケが悪くなってしまったというときに、最後の仕上げでちょっと使ってみたり。
パラメータがたくさんあって、多分理解すれば今よりもっとできることの自由度が上がると思う。
この辺のマニュアルが充実した読み物はどこかにないものか。

ひらめき複合フィルタについて

color_grading_fukugo.jpg

これも地味な機能だが非常に有能。
エフェクトの重ねがけは普通にできるのだけれど、数が多くなってくると羅列になってしまって後で見てイマイチわかりにくい。
複合フィルタはフォルダのような役割をしてくれて、階層構造にすることができる
これにより、

複合
−複合
 −クロミナンス(赤系→カラーバランス)
 −クロミナンス(黄系→カラーバランス)
 −クロミナンス(緑系→カラーバランス)
−カラーバランス
−YUVカーブ
−ホワイトバランス
−矩形フィルタ


というような感じでわかりやすく整理することが可能になる。
複合の中で各エフェクトを設定した後に有効/無効を切り替えられるのも良い。いらなければ消しておけるし。
あと一歩改善点があるとすれば、複合に登録できるエフェクトの数をもう少し増やすことと、後はかける順序を後から変えられる機能かな。

ひらめき矩形フィルタについて

周辺減光の作り方。
1.正規化のチェックは外し、楕円、ソフトエッジにチェックを入れる。
2.内側のタブで楕円(選択範囲)の大きさと位置を調整する。
  まず幅をプロジェクトの1.5倍程度、高さをプロジェクトの1.8倍程度にする。
  次に、プレビュー画面上で選択範囲を左上にドラッグする。
  すると、位置を表す「左」と「上」の数値がマイナス値になるので、選択範囲の中央にプロジェクト画面がくるように計算して値を入れる。
  ※バグなのか?キーボードで直接マイナスを打ち込んでも無効です。
  ま、プレビュー画面上で適当にドラッグしても可。
4.外側のタブでフィルターを「単色」で黒に設定する。
5.ソフトフォーカス値を70程度に。後は自由に微調整。

ひらめきストロボについて

フレームレートを減らして、映像をカクカクさせることができる
いわゆるadobeの間欠フレームだが、EDIUSでもストロボ使えばできたんだーと今更再発見。

color_grading_storobo.jpg

前半、後半ともに「静止」にして、持続時間を1にする。
希望のフレームレート値から計算した値を感覚に入れる。
(例えば、60fpsの素材を5fpsにしたければ、割って12が間隔の値となる。)

ひらめきレンダリング速度について

ここまで重ねてエフェクトをかけると、遅い遅い!
エフェクトをそれほどかけないHQの書き出しでは通常実時間以下で終わるのだが、これは3倍くらいかかっているかも。
軽いエフェクト、重いエフェクトが合わさったプロジェクトで3倍程度なので、重いエフェクトを全編にかけたりした場合は5倍、6倍くらいかかっちゃうかも。
ま、忍耐ですな。プアスペックPCですし。
ちなみに、MBは高性能なグラフィックカード必須の仕様で、GPUアクセラレーションの作用で速度を上げているらしい。
次世代のEDIUSに期待。

そういえば、boosterのpro版はまだかしら・・・。
posted by そよはっは at 08:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EDIUS Tips: COLOR GRADING その2

その1から続く)

EDIUSでCOLOR GRADING


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

自作のエフェクトプリセット集をこちらに置いておくので、興味のある人は落として試してみてご意見くだされば幸いです。

追記(2010年2月9日):初期バージョンを他の動画にも適用していろいろ検証していくうちに、ちょっと改善した方がいいかなということで、少しいじってみました。
でもまだ納得いってないのだけど



位置情報Version1.0
edius_tpd_silkypixy.zip
位置情報Version1.1
edius_tpd_silkypixy1.1.zip
位置情報Version1.2
edius_tpd_silkypixy1.2.zip

また、他にいいのがあれば教えてくださるとうれしいです。
グッド(上向き矢印)

ひらめき2.EDIUSでの各プリセットの特徴

かわいいSweetlight Blue / Pink
sweetlightblue.jpgsweetlightpink.jpg
Yカーブで明度を上げ、暗部は適度に締める。
U、Vカーブで色かぶりを出す。(青方向、ピンク方向)
後はカラーバランスで彩度を落とす。


色かぶりしたハイキーな感じが特徴。女子カメラやカメラ日和で好まれそうな。
映像で言うと、今のFUJITSUのFMVノートのキムタクのCMが近いと思われ。
Blueでは人の顔色などもペール方向になるので、血色をよくしたければ、クロミナンスでオレンジ色系統を赤みに寄せつつ彩度を調整してもよいかも。
※Pinkでは逆に赤すぎる肌色が気になるなら同様にクロミナンスで調整。

かわいいCinefilm 70s
film_70s.jpg
YカーブでハイライトのMAXを低めにクリップ(一番明るい色を白でなくグレーにする)
U、Vカーブで色を見ながら適当にいじる。
カラーバランスで彩度を落とし、さらに色味を調整する。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


白の抜けの悪さとコントラストの弱さが特徴。
カラーバランスもだいぶ通常より変わっているので色出しに苦労した。
70年代映画ってこんな感じなんだろうか。昔っぽい感じは受けるけれど。

かわいいCinefilm Retro
film_retoro.jpg
カラーバランスで彩度を落とした後、Yカーブでコントラストを高める。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


彩度が低くコントラストが高いのが特徴

かわいいCinefilm Roadmovie
film_roadmovie.jpg
Yカーブでコントラストをつけ、U、Vカーブ、カラーバランスで色味を見ながら変える。
彩度は落としすぎない。
最後の仕上げにホワイトバランスで各輝度の色を微調整。白の抜けをよくすることと、暗部の若干の緑かぶりを作る。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


外国の映画風のしゃれた感じだと思う。
同じシネフィルム風でも、70s、Retroと比べると若干色が濃い
昔っぽく感じるかそうでないかは彩度がきちんと乗っているかどうかによるのかな?

かわいいHard Monochrome
hard_monochrome.jpg
カラーバランスで彩度を0に。
Yカーブで白、黒を適当にクリップして飛ばし、中間部を適当にポイントを打って整える。
人の顔の白めと目のふちのラインのコントラストがつきすぎないように。
ビデオノイズでグレーノイズを追加し、軽くシャープをかける。
ストロボでフレームを間引き、カクカク感を出した。


静止画サンプルと題名はSilkypixのHard Monochromeなのだが、動画はちょっと変えてみた。
オリンパスのデジ一に搭載されているアートフィルターという機能の中に「ラフモノクローム」というのがあり、それも念頭においてやってみた。
かなり大胆に白を飛ばしつつも、残った中間明度部はコントラストをつけすぎない方が、映像としては見やすいと思われる。
グレインノイズと強めのシャープが「ハード」「ラフ」感を強調しているのかな。
比較してみると、SilkypixのHard Monochromeは黒をけっこう締めており、逆にラフモノクロームは暗部のカーブを寝かせて、階調を重視している感じ。

かわいいクロスプロセス風(DCP bluegreen,green,yellow,red)
dcp_bluegreen.jpgdcp_green.jpgdcp_yellow.jpgdcp_red.jpg
見た目の色がかなり変わった感じになっていることからもわかるとおり、かなり複雑な処理。
単純にYUVカーブ、カラーバランスの全体的な調整だけでは無理。
クロミナンスで特定の色域のみ色味・彩度・明度を変えたり、ホワイトバランスで輝度域別に調整したりする作業がかなり多い。
各エフェクトをかける順序も重要。
矩形フィルタで周辺減光を。(お好みでon・off可能)


クロスプロセスとは、銀塩写真の現像テクニックで、フィルムの種類と現像液の種類をわざとちぐはぐにしていろいろ変えてみる処理のことらしい。
独特の色合いに変わるので、イメージチェンジの度合いは大きい。

かわいいmilk
kids_photo.jpg
クロミナンスでオレンジ・赤(人肌)の彩度を下げて明度を上げ、色味をレッド方向へ。澄んだ明るい肌色を作る。
おなじくクロミナンスで緑の彩度を上げる。
Yカーブでコントラストをやや下げる。


※Kids Photoから改名。こっちの方がイメージが近いと思って。
SilkypixのKids Photoをお手本にしてます。

子供の放つやわらかな空気感、自然なふんわり感を出せると思う。
カラーバランスをいじらないでクロミナンスで調整することで、ナチュラルなカラーバランスを保ったまま特定の色味をいじれる。
小さな赤ちゃんか女の子に似合いそうな感じ。

かわいい藍色
藍色.jpg
モノトーンで青系に
カラーバランスで彩度を下げ、明度も少しだけ下げて深みを出す。また色味を調整する。
YUVカーブでコントラストを調整し、ホワイトバランスでハイライトのヌケをよくする。
少しシャープを効かす。


日本の伝統色「藍」がけっこうきれいだったので。

→2010.2.9追記
かわいいノスタルジック・トイカメラ
nostalgic_toycamera.jpg
カラーバランスで彩度を下げる。
それから様子を見ながらクロミナンスで黄色を緑方向へ振って、オレンジ・赤系の彩度を上げ、明度も調整。
青はシアンに寄せて、彩度を上げて明度を下げておく。
YUVカーブでコントラストをつける。
ホワイトバランスで微調整。
周辺減光は矩形フィルタにて。


シネフィルムのレトロと似ているが、より色味が凝っている
カラーバランスで彩度を下げつつクロミナンスで各色味の彩度を上げる。
この相反する操作が独特の色合いを作っている。
クロミナンスを先にした方がSilkypixのテイストにより近い(Ver1.1 Nostalgic Toycamera natural3)のだが、彩度を下げてから再び上げるというような無理な処理を行なうせいで、隠れていたノイズまで引き出してしまうという弊害もある。
そこで、Ver1.2からNostalgic Toycamera smoothというプリセットを追加した。
カラーバランスで彩度を下げてから、クロミナンスで必要なところだけを上げていく方向で行なうと、独特のカラーバランスはやや崩れるが、ノイズが少なくスムーズな画質となる。


かわいいCinema Suite

そして、同じことを考えた人が他にもいるらしく、海外の掲示板で巣晴らしいEDIUS用のCOLOR GRADINGプリセット集を掲載してはる人がいた。
Caminostereoさんと言う人が「Cinema Suite XD1」という名前で作っておられる。
動画サンプルはこんな感じ。
http://vimeo.com/videos/search:CSXD1

今回のサンプルでは、無償で公開されていた3.0から以下の3種類を乗せてみた。
エフェクトの中身を見てみると、ソフトフォーカスが使われていたりオールドムービーが使われていたり、けっこう凝っている。
こういうのもすごく参考になる。

Oild TV
oildTV_cs3.jpg

Dreem Look
dreemlook_cs3.jpg

Basic White Diffusion
BlackWhiteDiffusion.cs3.jpg


その3へ続く
posted by そよはっは at 08:07| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EDIUS Tips: COLOR GRADING その1

EDIUS色補正ツールは、何気にとても充実している。
位置情報YUVカーブ
位置情報カラーバランス
位置情報ホワイトバランス
位置情報カラーホイール
位置情報クロミナンス
位置情報モノトーン
ざっとこれだけある。

以前のエントリー(こちら)では色補正(COLOR CORRECTION)の方法について書いたことがあるが、
今日はCOLOR GRADINGについてまとめていこうと思う。

文字通りの色「補正」、つまり間違った設定で撮られておかしくなってしまった素材の色を修正する目的ではなく、
映像の色を意図的に変えて、独特の空気感を付与しようというのが、COLOR GRADINGである。
正しい色である必要はなく、映像を通して何を伝えたいかによって積極的に色を変えるものである。
映像にCOLOR GRADINGを施す手法は、映画やドラマなどフィクションの分野ではよく使われている。

COLOR GRADINGで有名なソフト・プラグインといえば、After Effects(以下AE)と、Magic Bullet Looks(以下MB)だろう。
特にMBはCOLOR GRADING専門として名高く、たくさんの素敵でおしゃれなプリセット(上位バージョンでは各パラメータのマニュアル調整可能)がそろっている。
ソフト単体売りではなく、有名どころ(FCP、Avid、Vegas、Premiere等)のプラグインとして販売しているらしい。

※以前のエントリー(こちら)でNiVEを使ってMB風のCOLOR GRADINGを行なう方法については紹介した。

ところが、このMB、EDIUSには残念ながら対応していないもうやだ〜(悲しい顔)
ということは、自力でなんとかするしかないのである。
EDIUSに備わっているカラコレツールを駆使して、エフェクトをかける作業が必要。
こういう地道な作業こそアマチュアの強み。
ということで、RAW現像ソフトSilkypixのテイストを参考にやってみた。
何もなしで完成品の色見本だけを見て色を出すのは難しいが、Silkypixのテイストは、トーンカーブはこれ、特定色域の補正はこれ、というように詳細がわかる仕組みになっている。
なので、それと同じ作業をEDIUSでやってやればよい。非常にいいお手本になった。

ひらめき1.撮影時の注意点

素材づくりが肝。
被写体がきれいに見える色、明るさであること。
白飛び、黒つぶれがないこと。
なるべく山の端が切れないヒストグラムになることを意識して撮る。
そのためにはコントラストを低く、彩度も高すぎないように

私はGH1を使うが、フィルムモード「スムーズ」からさらにコントラスト-2にしている。
あとは、撮影状況に応じて、例えば逆光で撮るときは彩度を+2にして、被写体の影になった部分の色がつぶれないように強めたりするし、順光では0に戻す。

今回の撮影サンプル。
original.jpg
逆光で窓の外は完全に白飛びしているが、スムーズでコントラストをマイナスすることで、メインの被写体の顔色を明るく撮影しても、背後の客席や壁の色は飛んでいない。
実際の目で見た以上に色ノリ良くとれたのは、彩度を+2に上げたせい。

これに対してEDIUSでエフェクトをかけていった。

結果はこれ


追記(2010年2月9日):プリセットをVer1.1に訂正した動画と差し替え

その2に続く
ラベル:EDIUS
posted by そよはっは at 06:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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