2009年04月21日

MEGUIとtsMuxeRでYouTubeにHDアップロード その2

その1から続く。

ひらめき自分で編集・エンコードした動画のyoutubeのHDアップロードの方法について

サイト側からは、HDアップロードについて、こちらのページに詳細が推奨が載せられているのみ。

ただし、上記以外の形式でもOKだったりするからよくわからないんだけど。

いろいろ試してみた結果、映像H264/AVC(平均5000kbps最大9000kbps)、音声MP3(192kbps)の.m2tsコンテナがいい感じっぽい。
コンテナに「MPEG2TS」と明記されてるだけあって、.mp4や.mkvではうまくいかないことがある。
(といっても、うまくいく場合もあるのでよくわからない)

ちなみに、音声は2chの44.1KHzが推奨となっているけど、映像関係の音声はたいがいDVDやBDに合わせてあって、48KHzのものが多い。
これはそのまま48KHzのままで問題ないようだ。
また、5.1chの音声でも普通にアップロードできているらしいので、2chにしなくてもいいのかな???
AVCHD(映像H264/AVC、音声AC3の2ch、48KHzの.m2tsコンテナ)形式がそのままアップロード可能で、正常変換されることを考えると、音声AC3でもいいのかもしれないけど・・・このあたりよくわからない。
youtubeは謎が多い。

さて、前置きはおいて、アップロード方法をメモっておく。

位置情報AVCHD出力できる編集ソフトで編集した場合(EDIUS Pro5、VS12等)

→AVCHD出力したものをそのままアップロードすればOKらしい。

スマレンができるソフトなら、画質の面でもオリジナルに近くなるし、これが多分ベストと思われ。

位置情報AVCHD出力できない編集ソフトで編集した場合(EDIUS Pro4.6、TMPGEncExpress4.0等)
また、AVCHDのままではファイルサイズが大きすぎたりする場合はこちらの方法。

MEGUItsMuxeRを使って、youtubeの要求する仕様に合わせた映像形式に変換してアップロードする。

1.MEGUIを起動。Tools/AVS Script Creatorを起動。

2.AVS Script Creatorダイアログ操作。

Optionsタブ》
Video Input:編集出力したビデオファイルを入力
Crop & Resize:Resizeにチェックを入れ、1280×720に設定。
 →もともと1280×720なら、Resizeは必要ないので、何もチェックしない。

filtersタブ》
Vertical Flip:もしプレビュー画面で上下さかさまな映像になっていた場合はここにチェックを入れると直る。
FPS:基本は編集出力したものそのまま
Deinterlace:元がインタレ動画の場合はチェックを入れる。デジカメ動画等プログレッシブ動画の場合はチェックを外す。
 (右のプルダウンリストは、インタレ解除フィルターの種類を選ぶもの。
  なんでもいいが、FPSを変更しないなら、Bobとつくものは選ばない。)
 →youtubeは基本PC視聴なので、インターレースは保持する必要がなく、むしろ解除した方が画質・ファイルサイズの面で有利。
Analyse:このボタンを押すと、Source typeとField orderの欄に自動で入る。

Editタブ》
これはavsスクリプトが表示され、追加を直接入力できる欄。
応用で、インタレ保持したまま縮小したい場合や、他に色補正など加えたい場合、こちらにスクリプトを書く。
今回は使わない。

saveを押すと、自動でavsスクリプトファイル(.avs)が作成され、AVS Script Creatorダイアログが閉じ、MEGUIメインダイアログに戻る。

MEGUIはすごいね〜。Avisynthの知識がほとんどなくても、GUIで簡単にavsスクリプトが作れちゃう。

3.MEGUI本ダイアログ操作(Inputタブ)

Video encoding
Avisynth Script:自動で先ほど2で作った.avsファイルが入力されている。
Video Output:変換後のファイルの保存先を設定
Encoder settings:これがキモ。→4で後述。
File format:「RAWAVC」に設定

Audio
Audio Input:元ファイルもしくは2で作ったavsファイルを入力。
Audio Output:変換後のファイルの保存先を設定
Encoder settings:これがキモ。→5で後述。
Extension:Encoder settingsに応じて拡張子が自動で入る。
Delay:もし映像と音声に音ズレが発生した場合は、ここで調節する。今回はパス。

4.ビデオのEncoder Settings

プルダウンで「x264; *scratchpad*」(x264でH264/AVCエンコードする場合のデフォルト設定)を選び、右の「Config」ボタンを押してカスタマイズしていく。
→x264 configuration dialogが開く。

Mainタブ》
Mode:「Turbo」にチェックを入れ、「Automated 2pass」に設定
Bitrate:平均ビットレート値。画質に関わる重要な値。3000〜9000推奨。
 →3分以内のものならノイズまみれや動きが激しいもの以外は5000でだいたいOKな感じ。
Deblocking Strength, Deblocking Threshold:0でいいと思われ。使ったことないです。
AVC Profile:Main Profile
AVC Level:Level5.1

《RC and MEタブ》
VBV Buffer Size:今回はあんまり関係ないと思われるが・・・一応0(自動)推奨。
VBV Maximum Bitrate:最大ビットレート値。平均ビットレート値(MainタブのBitrate)より高く設定するが、まぁ「0」(自動)で良いと思われ。
Encode interlaced:チェックを外す。
CABAC:チェックを入れる。
M.E. Algorithm, Subpixel Refinement, Trellis:基本的に、プルダウンリストで下に行けば行くほど画質がよくなるが、エンコ速度も遅くなる。自分の許容範囲で設定。

Advancedタブ》
Number of B-frames:「3」が推奨らしい。理由はなぞだが、H264の場合はBフレームがあった方が画質的に有利らしい。
Custom Command Line:もし自分でx264にコマンドを追加したい場合は、こちらに手入力。今回はパス。

●平均5000、最大0(自動)で設定すると、全体のコマンド例はこんな感じ。
program --pass 2 --bitrate 5000 --stats ".stats" --bframes 3 --direct temporal --subme 7 --partitions p8x8,b8x8,i4x4 --me umh --threads auto --thread-input --progress --no-psnr --no-ssim --output "output" "input"

※ダイアログ下部のPresents欄の「Update」ボタンを押すと、適当な名前をつけて現在の設定を保存し、次回も同じ設定で使用できる。

OKボタンをおして設定完了。MEGUIメインダイアログに戻る。

5.AudioのEncode settings

プルダウンで「LAME MP3; *scratchpad*」を選び、Configボタンを押す。
→LAME MP3 configuration dialogが開く。

Output Channels:「Keep Original Channels」で、入力素材そのままのチャンネルをキープ。
SampleRate:「Keep Original」で、入力素材そのままをキープ。
 (万が一、48を44.1に変換したい場合は、プルダウンで選べる。
  が、高音質にこだわるなら、SoundEngineなど音声処理専門ソフトでリサンプリングした方がいいらしい。)
Encoding Mode:音質やファイルサイズにこだわらないならCBR、こだわるならVBR
Bitrate:MP3の場合は高めに設定しておいた方がいい。192以上推奨。

OKボタンをおして設定完了。MEGUIメインダイアログに戻る。

6.エンコード開始

MEGUIメインダイアログに戻り、全ての設定が完了したことを確認し、Video、AudioともにEnqueue」ボタンを押す。
Queueタブを開くと、一覧にビデオ、オーディオのタスクが表示されている。
→「Start」ボタンを押せば、エンコードが開始される。
→エンコード終了後、映像(.264)ファイル、音声(.mp3)ファイルが別々に出力される

7.tsMuxeRに映像.264、音声.mp3を読み込んで、.m2ts出力する。

これは映像、音声を読み込んで、.m2tsにチェックを入れて多重化開始するだけ。簡単&早い。

かわいい かわいい かわいい

こんな感じで作成した1280×720の映像H264/AVC、音声MP3入りの.m2tsを、YoutubeにアップロードすればOK。
Youtubeではアップロードに時間がかかり、さらには、HD画質で視聴できるようになるにはかなり時間がかかるが、気長に待つのみ。

追記(2009.5.25):
上記方法でやっても、なぜか音ズレが発生する動画があった。
ググってみると、やっぱりときどきあるらしい。
VBRは音ズレしやすい、MPEG2形式、wmv形式でアップし直すとよい・・・諸説あるようだ。
私は、CBRでエンコしなおしてみたらうまくいった。

posted by そよはっは at 11:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MEGUIとtsMuxeRでYouTubeにHDアップロード その1

ネットへの編集動画のアップロードについて。
以前の記事は元ファイルがそのままアップロードできるblip.tvを紹介した。

元ファイルをそのまま受け渡しできる自分の意のままに画質をコントロールできる点で、blip.tvは優れている。
だが、ダウンロードに時間がかかることもあり、手軽に見てもらうという用途にはイマイチ向かない。
以前書いたように、アップロードする側の都合・意向に合わせた作りになっているのだ。

それに対し、youtube
世界no.1の動画サイトであり、視聴者数も多い。
さらに、時代はどんどん進歩しており、youtubeもHD動画のアップロード・視聴に対応している。
こちらは、HDでアップロードしたものを、youtube側で必ず再エンコード(1280x720 .mp4 2000Kbps程度)する仕様になっている。
特徴としては、画質は自分がアップしたものより若干落ちるが、その分視聴は比較的楽にできる
こちらは、視聴者側に重きを置いたサイト運営になっている。

さて、同じファイル(映像H264/AVC、音声AC3入りの.mkv)をblip.tvとyoutubeにそれぞれアップしてみた。
blip.tvの方は、私がエンコードしたそのままの画質(オリジナル)、youtubeはサイト側による再エンコードがかかっている。
画質の差はどうだろうか。
再生の軽さは圧倒的にyoutubeだろう。

位置情報blip.tv


※.mkvなので、ストリーミング再生は不可能かも?
32MB程度なので、できればDLして見てほしい。
.mkvはVLCで再生できます。

位置情報YouTube


※ブログ用に小さな埋め込み窓での再生にしてある。
ダブルクリックするとyoutubeにjumpするので、大きく再生するにはそちらがオススメ。
「HD」ボタンを押して赤くした状態で再生するとHD画質。


なお、このサンプルは最近購入したコンデジPanasonic DMC-TZ7で撮影したものを、EDIUSで編集したものである。


かわいい かわいい かわいい

さて、今回のエントリーでは、YoutubeにHDでアップロードする方法についてメモしていこうと思う。

長くなるので、その2に続く。
posted by そよはっは at 10:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

動画管理・シナリオ作成 FreeMindを使って

前回の記事で、動画素材の管理〜シナリオ作成に苦労しているということを書いた。

だが、最近いいソフトを見つけた。
マインドマップ作成ソフトのFreeMind(フリー)である。

NHKの教育テレビを何気なく見ていたら、「趣味のパソコンソフト」みたいな番組があって、そこで偶然とりあげていたのがこれ。
ビデオのシナリオ作りは、素材をあーでもないこーでもないと並び替えてストーリーを組み立てていく作業である。
昔仕事でよくKJ法を使っていたが、それに近い作業。
そしてこのFreeMindは、好きに文章を打ち込んで、それを樹形図のように好きに並び替えたり分類したりできるソフトなのだ。
(ルートから始まるという形は、厳密にはKJ法ではないが・・・まぁKJ法っぽく使える)

しかも、ファイルへのリンク機能があるので、文章と動画素材をリンクさせておけば、クリックするだけで瞬時にWMPが立ち上がり閲覧できる。

ちょっとどういう形で使っているのか、ワークフローを書いておく。


ひらめきFreeMindで動画管理〜シナリオ作成

1.ルートを決める。
作りたいビデオ作品のテーマ(例:バリ島旅行記)を記述。

freemind1.jpg

2.素材の文章化と動画の関連付け
ルートにマウスポイントしてinsキーを押すと、新しく子ノードができる。
子ノードとして日付ごとのフォルダ名(例:20080512)を出し、さらにその子ノードとして各ファイルの内容を文章化(例:青空と白い雲)する。
そして、文章化されたノードに、Ctrl+Shift+Kで対応する動画ファイルのリンク付けを行なう。

freemind2.jpg

3.各ノードへのアイコンづけ
tag的な役割をするものとして、アイコン機能がある。
例えば、Aさんが出てくるものにはこのマーク、イメージカットにはこのマーク、等わかりやすいアイコンをつけることによって、tag代わりとなる。

freemind3.jpg

※ただし、アイコンをつけられるだけで、このアイコンがついたノードを抜き出すというような機能は今現在ついてないようだ。
この部分ではEXCELでのオートフィル機能には劣る。惜しい!

4.ルートにシナリオ用のノード追加。
ビデオの各章の内容を考えて書き、もともとあった素材のノードをコピーまだは移動させて、シナリオを組み立てていく。

《出来上がり図》
freemind4.jpg



だいたいこんな感じだ。
入力がしやすく、自由に並び替えができて、簡単にぱっと見た目わかりやすい図ができる点が、EXCELより評価できる。
惜しいのは、TAG検索的な機能がないことと、あとは画面スクロールが不自由なこと。
ノードを移動させる際に、マウスでドラッグすれば自動で画面がスクロールしてほしいが、これができないようだ。
これはかなりイタいかも・・・

というわけで、細かい不備には目をつぶりながら、しばらくfreemindを利用してみようと思う。

タグ:Freemind
posted by そよはっは at 22:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

multiAVCHDについて

やっと、求めていたことの8割ができそうなBD/AVCHDオーサリングソフトが見つかった。
しかも、フリーで。
multiAVCHDというソフトで、kakaku.comで教えていただいた。

追記(2009.5.25):
現在のバージョン2.7bulid613では、だいぶ仕様が変更されたので、追加で書き直した。


ひらめきmultiAVCHDの特徴
40個252個までの対応ファイルを読み込んで、メニュー(3種類)つきでオーサリング可能
*SDHC/USB機器/MS向け出力(メニューありPS3向け、メニューなしBDレコHDD取り込み向け)、光学ディスク向け出力(AVCHD、BD)ができる。
*対応入力ファイル形式:
 MPEG2、MOV、MKV/AVC、M2TS/MTS、TS、M2V、VC1、264、MP4、MPLS、IFO、AVCHD/BluRay/DVD/VIDEO_TSフォルダ
基本映像部分は再エンコなし(ただし、規格外の変なファイルはプレーヤー側でデコード不可能になる)
解像度が異なるファイルでも再エンコなしで1枚にオーサリング可能

※ただし、BD構造をtsMuxeRにて作る仕様のため、やはりディスクは再生専用でDIGAには取り込めない
※また、「Create multiAVCHD」で出力したもの(「AVCHD」)を、SDカード(sdfv2003.exeでフォーマット済み)のPRIVATE直下にコピペしてみたが、これをDIGAにさしてもビデオが認識されず、再生もできなかった。
→別出力ですが、BW730のHDDへのSDHCカード、USB機器経由でのHDD高速無劣化取り込み可能になってます。
※シーン間一旦停止あり・・・ただし、ひとまとまりに編集し終えたものをいくつかまとめてオーサリングするという私の用途ではまったく問題なし。

何気に気に入ったのが、Welcom Screenといって、トップメニューに入る前に出てくる映像と音。
また、まだまだメニューのカスタマイズ性は低いのだが、付属してくるテンプレートがけっこうシンプルでセンスがいい。
例えばXMBメニューは、SONYのPS3やBDレコのメニューみたいな感じで、なんだかかっこいい。
フリーならこれで十分でしょ。
多分メニュー部分のカスタマイズ性は今後のバージョンアップで改良されるのでは?とも期待している。

→メニュー、進化してます。
現在は、itunesのカバーフロー風の「スライドメニュー」や、これをもうちょっと変形させた「カルーセルメニュー」なんてのもできるようになってます。
これがまたかっこいい!!


また、SDカードに書き込んでもDIGAに認識されない件だが、「開発中」としてグレーアウトしているボタンで、

[-] Create Panasonic SDHC (TV/BD) SD output (no menu): If checked, multiAVCHD will produce compilation (without menu), compatible for Panasonic TV sets or BluRay players, equipped with SDHC slots. (under development)

とある。
つまり、メニューなしだがSDカード経由でDIGAに取り込めるようなファイル・フォルダ構成を吐き出すような機能が将来的に追加される可能性も高いということだと思われ。

→対応しましたわーい(嬉しい顔)パチパチパチ手(チョキ)

とりあえず、編集後、x264でエンコして音声ac3と合わせてtsMuxeRで.m2ts化したものを、無劣化でAVCHD-DVDもしくはBDにメニューつきでオーサリングできるワークフローが固まった。


※メニュー作成にDirectShowやx264、avisynthを使っているため、環境によってはエラーが出る。
私の場合、H264/AVCのメインのコーデックはビデオカメラ付属ソフト付属のPIXERAのものだったんだけど(一番デコード性能が良かったので)、これだとエラーが出続けた。
悩んだ挙句、はっと気づいて、ffdshowでlivavcodecを有効にして一番メリット値を高く設定して、H264のデコードにこれを使うようにしたら、全て解決。エラーが出なくなった。

posted by そよはっは at 21:49| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月10日

Avisynthによる色補正 〜ColorYUY2を使う

マルチカム編集を試みているが、素人がイチから挑戦しているもので、試行錯誤の連続である。
まず、2台のカメラ自体(CANON、SONY)が違うため、AWBや露出の結果が違う
ワンタッチWBをあらかじめとってやっていても、少し違う。
屋外・晴れの映像ならまだしも、屋内でミックス光の場合、やっぱりけっこう違う。

coloryuy2_01.jpg

で、これをどの時点で補正するか。
まず私の編集ワークフローの中では、

 元素材(MPEG2、AVCHD)
 @→HQ-AVI (必須)
 A→(編集)→HQ-QVI (編集フレームのみ)
 B→最終出力形態 (必須)

となり、2回ないし3回の変換過程を経る。
クリップ数が多ければ多いほど、@の段階で補正しておくと良いのでは?と考えた。

元素材をHQ-AVIに変換する場合、AVCHDなら通常Canopus製のAVCHD Converterを使って単純に行なうが、今回はAvisynthとフロントエンドを使って色補正をしてみようと思い立った。

Avisynthで色調補正と言えば・・・例えば内蔵フィルタならColorYUVとかTweakとかlevelsとか。
で、一応それでやってみたのだが、結果がいまいちわかりにくかったり、やりすぎたり、難しい。
写真でもレタッチを行なう際は、画像だけを見ていてはわからない場合もある。ヒストグラムが必要である。

で、ネットで検索をかけた結果、またまたわかりやすいページにたどりついた。
DTVかくし味の作者さんの昔のサイトである。
ヒストグラムつきで、ゲイン、オフセット、ガンマ、コントラストについて解説されている。
ここにはAvisynthの何のフィルタを使っているか明記されていないが、自力で発見。
ColorYUY2である。

ColorYUY2の特徴は、gain、offset、gamma、contrastを、それぞれy,u,vについて、またr,g,bについて調整できるところ。
そして、最も分かりやすかったのは、ヒストグラムを見ながら画像調整が行なえる点(debug)である。
パラメータのlevelsやoptも、ヒストグラムを見ながら設定すると大変わかりやすい。

先ほどのカメラA、カメラBについてそれぞれやってみた。

ColorYUY2パラメータでdebug=2をつけるとこんな風にヒストグラムが表示される。
coloryuy2_02.jpg
上のヒストグラムはColorYUY2適用前、下のヒストグラムは適用後である。

つまり、
↓適用前がこれで
coloryuy2_03.jpg
↓適用後がこれ
coloryuy2_04.jpg

ちなみにパラメータはこんな感じ。
ColorYUY2(cont_y=-10,off_y=-5,off_u=-10,off_v=5,debug=2)

双方のカメラからの映像を補正した結果、割と近いWBが得られた。
coloryuy2_05.jpg


ひらめき素朴な疑問〜offsetについて

参考に、Avisynth Wikiより、同じパラメータを持つColorYUVのgain、offset、gamma、contrastの説明を載せる。

位置情報gain は、ゲイン値に対する乗数*1で、0 を基準点として信号を伸張します。
位置情報off (offset、オフセット)は、指定された値を輝度と色差の値に足します。
位置情報gamma は、指定されたチャンネルのガンマを調節します。gamma = 0 は、ガンマ 1.0 と同じです。gamma を 256 に設定すると、ガンマ 2.0 と同じになります。gamma の有効値は下が -256 までで、これはガンマ 0.0 と同じです。
位置情報cont (contrast、コントラスト)もまたコントラスト値に対する乗数で、信号を 128 から伸張します。


offsetは、ヒストグラムで見ると、山がその波形を保ったまま左右に移動する挙動である。

例示すると、
位置情報offset
offset.jpg
位置情報contrast
cont.jpg

offsetは、ヒストグラム上で見てもトーンジャンプ(くし状)が起きないのである。
これって、他のものよりも画質損傷が少ないと考えていいんだろうか?

これから連想して思ったのは、例えばRAWファイルでのWB補正のこと。
RAW現像で、カラーバランスを変更するWB補正は、ここでいうoffsetと同じことをしてるのだと類推している。(違うかな?)
RAW現像では、WB補正はほとんど画像劣化は起こらないのに対し、露出補正は劣化したりする場合もある。
同じことが、offsetとその他(gain、gamma、contrast)に言えるのでは?とふと思った。

もちろん、元素材がRAW画像とは違い、もともと圧縮画像であることを考えると、offsetでももちろん劣化はあるのだと思うが・・・。
このあたり、もうちょっと勉強してみたい。
posted by そよはっは at 22:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

SD素材のHDアップコンバート

ビデオサロン3月号にも特集で出ていたのだが、HD編集時におけるSD素材の活用〜アップコンバートについて。

CanopusのFIRECODER Bluはアップコンもかなりスピードアップで画質も良いというようなことが書かれていたが、同じ位の画質で私の手持ちの環境でソフトエンコできないかな〜と。
例によって、SONYのDCR-DVD403からのSD映像をHD(1920×1080)に「キレイに」アップコンバートして編集できないか、と考えている。

以前の記事でも、アップコンバートの実験はやってみたことがある。
そのときは手持ちのデジカメFinepixのF30の640×480のMotionJPEG動画で、静物撮りのサンプルで試したのだが、そのときは、単純なLanczosResizeによる拡大でもけっこうきれいだった。
だが、実際に運動会を映したDCR-DVD403の動画をこの方法でアップコンバートしてみたところ、汚い。
実に汚い。

wmvに変換してしまうと別の要因が入るのだが、比較にはなると思うので、載せてみる。

映画元動画(720×480 MPEG2)

Click To Play


映画Lanczos4Resize(avisynth)のみで1280×720にアップコンバート

Click To Play


avsはこちら(音声は使ってません)

LoadPlugin("C:\dgmpegdec1.5\DGDecode.dll")
MPEG2Source("N:\IMixLivrary\CANON\20080926_SD\sampleSD.d2v", cpu=0)
AssumeFrameBased().ComplementParity()
Interleave(Autodeint(""),ComplementParity().AutoDeint(""))
Lanczos4Resize(1280,720)
tf=selecteven.separatefields.selecteven
bf=selectodd.separatefields.selecteven
Interleave(tf,bf).Weave
assumefps(29.97)
return last

ひらめき問題点
*ブロックノイズやモスキートノイズが拡大されてけっこう目立つ →ノイズ除去
*720×480の解像度から1280×720へ上げることによってぼんやり感 →シャープで引き締める
*DVD403にもともと解像力がなく、細かい部分が圧縮でつぶれてしまっている →修復不可能・・・orz

つまり、ノイズ除去とシャープ処理が必要と判断。

【実験】

ネットから先達の手法をいろいろ探ってみたが、こんなところを検討してみた。

AvisynthのTNLMezns(ノイズ除去)とWarpSharp(シャープ

avsはこちら。
LoadPlugin("C:\dgmpegdec1.5\DGDecode.dll")
MPEG2Source("N:\IMixLivrary\CANON\20080926_SD\sampleSD.d2v", cpu=0)
TNLMeans(Ax=4, Ay=4, Az=0, Sx=2, Sy=2, Bx=1, By=1, ms=false, rm=3, a=1.0, h=1.8, sse=true)
AssumeFrameBased().ComplementParity()
Interleave(Autodeint(""),ComplementParity().AutoDeint(""))
Lanczos4Resize(1280,720)
WarpSharp(depth=55,blur=6,bump=170,cubic=0)
tf=selecteven.separatefields.selecteven
bf=selectodd.separatefields.selecteven
Interleave(tf,bf).Weave
assumefps(29.97)
return last

TNLMeansのパラメータは2chで公開されていたのをそのまま。
パラメータの説明をざっと読んだけど、英語なこともあってよくわからなかった。
ms=falseとrm=3は矛盾?な気もするんだけど・・・。


TMPGEncExpress4.0のノイズ除去と輪郭強調

映像ノイズ除去
*静止画の強さ 50(デフォルトは25だったけど・・・)
*ノイズ検索範囲 最大範囲(最低速)
*時間方向の強さ 50(これもデフォルト25)
*時間軸のノイズ検索範囲 広い(低速)

輪郭強調
*強さ 40(デフォルト20)
*輪郭強調の範囲 広い


【結果】
映画AvisynthのTNLMeans&WarpSharpによるアップコンバート(1280×720 wmv)

Click To Play


映画TMPGEncの映像ノイズ除去&輪郭強調を施したアップコンバート(1280×720 wmv)

Click To Play


TNLMeans&WarpSharpの方は、アップコンバート後の解像感、ノイズのなさでは割合良いように思う。
色のりも良い。
対してTMPGEncでは、TNL&WSに解像感、ノイズのなさではそれほど劣っていないように思う。
だが色のりがちょっと悪くなってしまうような気がする。
また、普通にリサイズしただけでは、上下にわずかな黒帯が出てしまう。ちゃんと計算していないが、多分アスペクト比が正確に1:1なのはこちらなんだろうとは思うが。
これを回避するためには、左右8ピクセルずつクロップする必要がある。

そして、かかる時間だが・・・
これはTMPGの圧勝。
TNLMeansが重いようで、TMPGの数十倍時間がかかってしまう。
例えば、1200フレームほどでおよそ1時間以上かかっている。


【考察】

アップコンバートの場合は、ノイズ除去とシャープ処理をしてやれば、まぁまぁな画質でアップスケーリングできることがわかった。
わかりやすいように等倍の切り出しを載せる。

位置情報ノイズ除去・シャープ処理なし(Lanczos4Resizeのみ)
sampleSD_L4R_0.jpg

位置情報TNLMeans&WarpSharp
sampleSD_TNLMeans_L4R_WS55_0.jpg

位置情報TMPGEncのノイズ除去&輪郭強調
sampleSD_tmpg0000000.jpg

ちなみに、今回はネット掲載の関係で、1280×720に拡大しているが、実際は1920×1080にアップスケーリングすることになる。
そうすると、ノイズや解像感には今回以上に差が出ることになる。

今までDCR-DVD403からのMPEG2によるDVD-VideoをHDテレビで視聴する際、いくらDIGAの美画質コンバータでのアップコンバートが割合きれいだといっても、ざわざわ拡大されたノイズまでは消しきれていなかった。
だが、今回の方法で、意外とノイズ処理も使えそうだということがわかった。

で、AvisynthでやるかTMPGを使うかだが、時間がかかることが許容できる場合は、Avisynthで行こうと思う。
基準は・・・1晩で終わるかどうか(笑)


【メモ】

*実際の動画は、映像を.d2vにDGmpegdecで分離して、音声は別途TMPGEncでLPCM(48000Hz、32bit、5.1ch)にエンコードした上で、avsの中で映像と音声をAudioDubして、Aviutlをフロントエンドにして、HQ-AVIに音声再圧縮なしでエンコードしている。
Aviutlは音声再圧縮なしが選べるところが使いやすい。

*一旦AVIにしたものを、再度ネット掲載用にwmvにしているが、容量が許すなら十分なビットレートでCBRでエンコードした方が映像のロスがなかった。
(同じビットレート設定で2PassVBRにした場合、映像の最初が乱れることがあった。)
posted by そよはっは at 11:01| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

EDIUS Tips:映像の色補正

昨年度のことになるが、Canopusのイベントに参加した際、色補正について大変有効な方法を教えていただいた。
やっぱりEDIUSってすごい!と思ってしまったこの技の使い方をメモしておこうと思う。

例えば、この元映像。

Click To Play


屋外での撮影時にはよくあるこんな現象。
曇っていたのが急に晴れてくる。(その逆も)
タイムコードでいくと、00:00:01:15のあたりまでは曇っていてコントラストの低い状態、そこから徐々に晴れて明るくなってコントラストが高くなっていき、00:00:02:04以降はそのままずっと晴れのMAXの明るさ・コントラストとなっている。

EDIUSでは、色補正エフェクトのキーフレーム操作を使うことによって、この光条件の違いを目立たなくさせることができる。

では実際に手順を見ていこう。

1.エフェクトのYUVカーブを映像クリップに適用する。
曇り→晴れなので、厳密にはWBも調整した方がいいのだが、今回はYUVカーブで簡単に露出・コントラスト補正のみ行なう。

2.informationに出てくる「YUVカーブ」をWクリックすると、設定ダイアログが開く。
ちょっとダイアログが大きすぎるのだが、作業しやすい位置としては、下図のような感じ。

edius_irohosei-01.jpg

プレビューウィンドウとYUVカーブダイアログが両方見える位置にもってきておく。
今回はキーフレーム操作を行なうので、ダイアログ下部のキーフレーム有効にチェックを入れる

3.さて、補正をどういう考え方で行なうか。
曇りと晴れ、どちらを基準にして補正するかだが、今回は晴れた状態を基準として曇った部分に補正を加えることにする。

この基準の状態と比較しながら、補正すべきを補正していく技が「プレビュー」機能。
ダイアログの一番右のVカーブの下に「プレビュー」というくくりでいくつかラジオボタンが並んでいる。
これを使っていく。

4.プレビューウィンドウに戻り、00:00:02:04のところにカーソルを持ってくる。
ダイアログ下部のキーフレームグラフを見ると、プレビューウィンドウでのカーソル位置と連動して00:00:02:04の位置に同じくカーソルが来ている。
この状態で+◇(キーの追加)ボタンを押すと、キーフレームが追加される。
この晴れた状態が基準となるため、ここにデフォルト(=無補正)のキーフレームを一つ打っておく。

edius_irohosei-02.jpg

次に、カーソル位置そのままで、ダイアログのプレビューの懐中電灯マーク(現在の画面をフィルタ効果の比較対照にする)をクリックして青い状態にしておく。
こうすることで、次からの補正作業がぐっとやりやすくなる。

edius_irohosei-03.jpg

5.では、この晴れの状態を基準として、曇りの部分のY(輝度)カーブ補正を行なっていく。
作業をするにあたって、非常に大事になってくるのが、プレビューの使い方。
全画面、左右比較、上下比較と5つほどモードがあるのだが、対象が見やすいものを選択して行なえばよい。
例では画面左が基準、画面右が補正(フィルタ効果の確認)となるモードを使うことにした。
プレビューのラジオボタンの右から3番目を選択した状態で、プレビューウィンドウで00:00:00:00の位置にカーソルをもってきてみる。
すると、プレビューウィンドウが左右にぱっくりと分かれ、左は基準フレーム(00:00:02:04)の状態、右は補正対象フレーム(00:00:00:00)の状態が表示されたのがわかるだろう。
このようにして、基準と見比べながら補正ができるのだ。

edius_irohosei-04.jpg

6.では実際にダイアログのY(輝度)カーブにポイントを打ち、明るさを見ながら補正してみよう。
(画像処理ソフトと違って、プレビューウィンドウでのマウスポインタとカーブ上のポイントが連動できないのがちょっとやりづらいが・・・)
すると、ダイアログ下部のキーフレームグラフの00:00:00:00の位置に自動的にキーフレームが打たれているのがわかるだろう。
これでこのフレームの補正は終了だ。

edius_irohosei-05.jpg

キーフレームグラフの状態を見ると、00:00:00:00で1つ、00:00:02:04で1つ、計2つのキーフレームが打たれている。

ここで、一旦「OK」でダイアログを閉じて、補正結果を見てみよう。

Click To Play


冒頭はいい感じ。うんうん曇りだったのが明るくなった。
でも、あれ??途中がおかしい・・・。
例の00:00:01:15から00:00:02:03の部分で急激に明るくなって、00:00:02:04でまた急に通常の明るさになってしまっている。
わかりやすく映像の明度をグラフに示してみるとこんな感じ。

元映像
edius_irohosei-06.gif

キーフレーム2つのYUVカーブ適用後
edius_irohosei-07.gif

この現象は、キーフレームを2つしか打っていないことから生じる。
00:00:00:00でのカーブの状態が、次のキーフレームが現れる00:00:02:04までずっと適用されてしまっているのである。
つまり、次にすべきは、00:00:01:15から00:00:02:03の間に適切なキーフレームをうって、グラフの斜線部分を基準と同じ明度で水平になるように補正していくことだとわかる。

7.再びYUVカーブダイアログを開き、引き続いて00:00:01:15から00:00:02:04までの補正を開始する。
手順としては、先ほどとまったく一緒で、プレビューダイアログでカーソル位置を調整し、基準と比較しながらカーブ補正をすることで、次々にキーフレームが追加される。
できたら「OK」で閉じる。


できあがった結果がこれ。
完成動画

Click To Play


before-after比較動画

Click To Play


キーフレームはこんな感じで1〜2フレームごとに細かく打っている。

edius_irohosei-08.gif


EDIUSは色補正ひとつとってしても、非常にかゆいところに手が届く仕様になっている。
今回のプレビュー機能なんていうのは、あるとないとでは使い勝手が大きく違う。
あともう1歩として望むなら、色補正ダイアログをなるべく一つにまとめてくれるとありがたいということだ。
(といっても、YUVカーブはトーンカーブのようなものなので、これ一つあればだいたいのことはできそうなのだが。)
また、YUVカーブでも、プレビューウィンドウでのマウス操作をカーブ上のポイントとして反映させる機能、カーブのドラッグだけでなくポイントへの数値入力で細かく調整できる機能がつけば言うことなしなのだが・・・。

タグ:EDIUS
posted by そよはっは at 17:54| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EDIUS Tips:傾いてしまった映像を補正する

※前回の記事の最後に「次回はHD Writerを使ってx264作成のBDデータにメニューをつけたAVCHD-DVDディスクの作成方法」と書いたが、もう少しまとまってから書くことにする。

大雑把な私は撮影時の水平取りが下手で、しばしば傾いた映像を撮ってしまう。
これの補正方法。
(オーバーレイと回転を使える編集ソフトならなんでも一緒なんだけど・・・)

1.傾いた映像クリップをVトラック1に乗せる。

2.3D P in Pを適用し、【位置】タブ内の「回転」で角度を変更し、傾きを補正する。

edius_katamuki-01.jpg

この状態だと、図のように傾けた分だけ、周囲に余白(黒)が見えてしまう。

edius_katamuki-03.jpg

これを補正する手段として、以下の2つがある。

3-1.3D P in Pの【位置】内の「大きさ」で、余白が見えなくなるまで拡大する。
→傾き角が大きい場合にはこちらが有効。だが拡大により映像は劣化する。

edius_katamuki-02.gif

3-2.オーバーレイを使う。同じクリップをVトラック2に乗せ、Vトラック1の下に持ってくる。
→傾き角が小さく、かつ余白の隣接部分に違和感がない場合は、こちらの方が劣化が少ない。

edius_katamuki-04.gif
※図では3Vトラックが傾き補正済で上、2Vトラックが元映像で下になっているので、読みかえること。
タグ:EDIUS
posted by そよはっは at 01:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月27日

祝!初AVCHD-DVD作成記(x264とtsMuxeRにて)

ちょっと前のことになるが、やっと我が家にブルーレイ環境がやってきた。
PanasonicのDIGA BW730である。

AVCHD-DVDを作成すれば、そこからレコーダーのHDDに取り込んで、BDAV形式ではあるがBDオーサリングが可能となる。

ただし、手持ちのソフトで、画質も含めてレコHDD取り込み完璧なAVCHD-DVDを作成できるソフトはまだ見つかっていない
こっちの方はkakaku.comにて達人にご指導いただいて模索中。

x264とtsMuxeRという組み合わせであれば、HDDへの取り込みは不可能だが、とりあえず再生専用でのAVCHD-DVDは作成できる。
しかも現状試した中では一番高画質

で、記念すべき第1号は、近頃もっともハマっている、写真スライドショーにしてみた。
やってることはなんてことないんだけど、いろいろ試行錯誤してるうちに興味深いことも出てきたので、過程をメモしておく。

【素材】
JPEG(E-500より)

【使用ソフト】
デジカメde!!ムービーシアター3・・・スライドショーに編集→AVI出力
Avisynth・・・avi結合&meguiへの橋渡し用
MEGUI・・・x264によるH264/AVCエンコード
Aviutl・・・AVI結合のavsからの、音声無劣化分離(wav)
TMPGEncExpress4.0・・・音声のAC3エンコード
tsMuxeR・・・映像H264/AVC、音声AC3のMPEG2-TS多重化及びBDオーサリング
ImgBurn・・・DVDライティング ※メニューが必要で1920×1080で作成するならHD Writerが使える。

余談だが・・・我ながら最近本当にマニアックふらふら
これだけソフトを使うって異常だよね。
てかスライドショーなら何使っても画質はそれほど変わらないわけだし、ムービーシアター→VS11→ImageMixer3SEでやるならもっと簡単でレコHDD取り込みも可能なわけで・・・。
まぁ、動画でやる場合はx264の画質は妥協したくないので、そのための練習にはなった。



【手順】

位置情報スライドショー編集→avi出力

1.デジカメde!!ムービーシアターにて編集

個人的にダラダラと長いプロジェクトで作業するのは嫌いなので、スライドショーのBGM1曲ごとにプロジェクトを変えた。
各1〜3分で、いくつかプロジェクトができた。

avchd-dvd-01.gif

2.avi出力

結論から言うと、今回は1280×720でCanopusHQ-AVIに出力した。
avchd-dvd-02.gif

ひらめきコーデックについて(huffyuvか?CANOPUS HQか?)

スライドショーなので、素材はRGBとなる。
ムービーシアターがどういう色空間の処理をするのかわからないため、無難なのはRGB入力のRGB出力だろうなぁ。
とすると、へたにYUY2に強制されるHQを使うよりも、RGB出力のできるhuffyuvを使う方が安全か?と思ってhuffyuvでやってみた。
結果、解像度にかかわらず、H264/AVCエンコードの際にAvisynthでエラーが出る

CAVIStreamSynth: System exception - Access Violation at 0x0, reading from 0x0

AvisynthのFAQを読んでみると、どうもメモリ関係のエラーのようである。
SetMemoryMaxでメモリ量を増やしてやるとよいというようなことが出ていたが、増やしてもエラーは出続けた。
これに関してはまだまだ本家サイトでも不明な現象なようで、doom9あたりを読んでいても、どうもこれといった解決策がなさそうな。
で、huffyuvはあきらめた。

ということで、コーデックはいつも通りCANOPUS HQに決定。
色空間はなんとなく不安なんだけど・・・とりあえずYC圧縮せずストレート変換で。
ヒストグラムを見てもイマイチよくわからないが、TVモニターで確認したところ、変換ミスはなく大丈夫だと思われる。

ひらめき解像度(1080か720か?)

元素材が800万画素なので、どちらにしろ縮小は必須なので、今回はTVモニターがフルHD未対応ということで、1280×720にしてみた。
縮小処理に関しては、JPEGの元のサイズから画面解像度への縮小割合が大きいと若干解像感が甘めになるが・・・まぁこれは気になるならあらかじめサイズの小さいJPEGを用意すればよいと思う。
今回はスナップ中心だし、無視して撮ってだしそのままのサイズのものを使用した。

ひらめきフレームレート(インターレース?プログレッシブ?)

Aviutlの60fps読み込みで調べてみた結果、どうもムービーシアターはプログレッシブオンリーのようである。
で、フレームレートは最高で29.97fps
59.94fpsに対応してくれるとおもしろかったんだけど・・・。

位置情報映像H264/AVC変換

1.aviを結合するavsスクリプトを書く。

v1=AVISource("__.avi")
v2=AVISource("__.avi")
v3=AVISource("__.avi")
v4=AVISource("__.avi")
v5=AVISource("__.avi")
v6=AVISource("__.avi")
v7=AVISource("__.avi")
v1++v2++v3++v4++v5++v6++v7
ConvertToYV12(interlaced=false)

※ここで大事なのは、interlaced=falseとすることである。(まぁデフォルトでfalseなんだけれど)
先ほども書いたが、Aviutlの60fps法によるフィールドオーダー判別では、どうもムービーシアターはプログレッシブ出力しかできないようである。
にもかかわらず、TMPGEnc等で出力後のaviを読み込むと「インターレース・ボトムファースト」と判定される。
がこれを信じると痛い目に合う・・・。
trueとしてエンコードするとTV再生時に動きがなめらかでなくなるのである。

2.1のavsファイルをMeguiに読み込んで、以下の設定でエンコード

program --pass 2 --bitrate 12000 --stats ".stats" --level 4.1 --keyint 300 --min-keyint 30 --ref 3 --mixed-refs --bframes 3 --b-adapt 2 --weightb --direct auto --subme 7 --trellis 1 --partitions p8x8,b8x8,i4x4,i8x8 --8x8dct --ipratio 1.1 --pbratio 1.1 --vbv-bufsize 20500 --vbv-maxrate 24000 --qcomp 0.5 --me umh --threads auto --thread-input --cqm "jvt" --progress --no-psnr --no-ssim --output "output" "input" --mvrange 511 --aud --nal-hrd --sar 1:1 --videoformat ntsc --colorprim bt709 --transfer bt709 --colormatrix bt709

avchd-dvd-03.gif 
avchd-dvd-04.gif avchd-dvd-05.gif avchd-dvd-06.gif
avchd-dvd-06.5.gif
avchd-dvd-07.gif

Point:
*素材がプログレッシブなので、無理やり規格に合わせて60i(29.97fpsのインターレース)にしなくてもOKのようだ。29.97fpsのプログレッシブ
最大ビットレートを24Mbpsにしている。これはAVCHD-DVDとしては規格外のようだが、掲示板情報によるとレコーダーでは再生可能のようなので、実験的にやってみた。
*将来的にMW7?で音ズレなしの無劣化オーサリングをしようと思うと、「ビットレート:最大ビットレート=1:2」が肝らしい・・・まだ試せてはいないが。
とりあえず、最大24Mbsに対し平均12Mbpsでやってみた。
 あとは、前記事でも書いたが、--nal-hrd --videoformat ntsc --colorprim bt709 --transfer bt709 --colormatrix bt709の部分は必須だろう。

ひらめきx264のインターレース関連option

x264でインタレ保持のエンコードをする場合には、今までは--interlacedを使っていたが、最近のビルド(少なくともr1028以降)では、--tff、--bffというのがあり、それが--interlacedの代わりになるそうだ。
(意味は読んで字のごとく)
--nal-hrd、--vbv-bufsize、--vbv-maxrateと併用することでフィールドオーダーを指定できる。
ただし、今回のようなもともとプログレッシブな素材につけるとおかしなことになる。
まず、ファイル再生で映像が真っ黒で再生できない。そしてDGAVCDecで読み込もうとしてもエラーが出てグレー1色になり読み込めない。
--interlacedをつけても大丈夫なのだが、--tffはダメみたい。

位置情報音声AC3変換

普通のやり方だと、aviを++で結合して映像エンコードを行なったわけで、同様にして上記のavsから音声部分をac3に変換する。
で、まずaviを++で結合したavsファイルをTMPGEncに読み込んでみる。
すると、映像と音声の尺の表示情報にズレが生じているのである。例えば、映像14分20秒36、音声14分21秒56と表示が出る。
avchd-dvd-08.gif

このまま音声をAC3変換すると、間違った尺のAC3ファイルができてしまい、結果最終的にも音ズレが発生する。

この対策をしなければならない。

1.Aviutlでavsファイルを読み込み、wav出力で「再圧縮なし」で音声.wavを分離する。
avchd-dvd-09.gif

2.何でもいいのだが、音楽編集ソフト(ここではSoundEngine)に読み込んでみる。
→すると、TMPGEncでは映像より長い尺になってしまっていたのが、映像とまったく同じ尺(14分20秒36)だった。
 つまり音声部分を分離させたものはちゃんと正しい尺になっているわけである。

3.TMPGEncでavsファイルを読み込み、音声部分を1で切り出したwavファイルにさしかえる
これで映像と音声が同じ尺となる
avchd-dvd-10.gif

4.TMPGEncでAC3出力をする。
  Dolby Digital 48000 Hz ステレオ 256kbps

※万が一、2の時点でwavファイル自体が映像の尺と合わなかった場合は、Wave Time Controlというフリーソフトが使える。
1/1000秒単位でwavファイルの速度を補正可能である。

位置情報tsMuxeRにてBDオーサリング

映像H264/AVCと音声AC3をtsMuxeRに読み込んで、「Create Blu-ray disk」→「Start Muxing
avchd-dvd-11.gif

→指定したところに「BDMV」「CERTIFICATE」フォルダができる。

※チャプターはデフォルトでは5分ごとにつくようになっているが、これは「Blu-ray」タブのところで、チャプターなしにしたり任意の時間で打ったり調整できる。
avchd-dvd-12.gif

ひらめきtsMuxeRのappend機能とは?

tsMuxeRは完全なオーサリングソフトではないので、多重化は単体の映像ファイル、単体の音声ファイルしかできない。
addを使って複数の映像ファイルを放り込んでも、それを順番に再生してくれるわけではない。
では、複数の映像ファイルを順番に再生させるにはどうすればいいのか?
appendを使うのである。
addではなくappendを使って複数の映像ファイルを読み込むと++で結合してくれる
音声も同様。

ただし・・・。
今回もまずは7つのaviファイルから個々にH264/AVC、ac3をそれぞれ作って、appendで結合する方法を最初にやってみたところ、やはり音ズレが発生した。
そうなってくるとtsMuxeRでは直せないため、上記のようにあらかじめaviファイルをAvisynthで結合してから1つのH264/AVC、AC3にエンコードする方法を採った。


位置情報ImgBurnでDVDライティング

「BDMV」「CERTIFICATE」フォルダをUDF2.5でDVDに焼く。



こうして焼いたAVCHD-DVDは再生専用だがpanaのDIGA BW-730で再生可能である。
24MbpsはDVDの規格としては規格外だが、やはり再生できるようである。
今回はエンコードの時間短縮とファイルサイズ節約を目論んで1280×720でやってみたが、我が家のTV(ハーフHD対応37インチプラズマ)では非常にきれいに仕上がった。

次回は、kakaku.comで教えてもらった、HD Writerを使って、x264エンコードファイルにメニューをつけてAVCHD-DVDオーサリングする方法を書いていこうと思う。
タグ:AVCHD x264 tsMuxeR
posted by そよはっは at 22:39| Comment(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月22日

こんなソフトがほしい〜編集のための動画管理

毎週水曜日を楽しみに愛読しているAV Watchでの小寺信良の週刊「Electric Zooma!」で紹介されていた記事。
非常に共感できる考え方だった。

> 映像を編集する前に素材を分類してまとめるという作業は、素材全体を把握し、それからどんなストーリーが、どれぐらいの水準でできるのかを事前に理解するという点で、重要なステップだ。しかし現在多くの編集ソフトはそれら素材整理を行なう機能が弱く、せいぜい順番を並び替えたり、タグで色分けしたりといった機能を提供するにとどまっている。


まさに、常々私が思っていることと一致していた。

私の本腰を入れたビデオ編集のワークフローは、次のような感じである。

1.コンセプトシート作成(主題、撮影対象、撮影日程、編集スケジュール)
2.シナリオ作成(出来上がり作品の流れ、簡単なシーン絵コンテ)
3.撮影計画表作成(いつ、どこで、どんなショットを撮るか)
4.撮影
5.撮影全データの通し見&データベース化
6.シナリオ本作成(作品の流れ、各素材の並び順、トランジション、BGM、テロップ)
7.荒編集(テロップなし)
8.モニター確認(画質、音ズレはないか)
9.本編集(テロップ入れ)
10.モニター最終確認
11.ディスクオーサリング&DVDケース・中身の冊子等作成


最近はなかなかここまで気合を入れたものはないが、子供の行事、旅行前にはこの流れで行なうことにしている。

で、上記の過程で一番苦労する部分が、5の撮影全データの通し見&データベース化と、6のシナリオ作成なのである。
現状は、他にいいものがないため、Excelにて行なっている。
それぞれこんな感じ


位置情報撮影クリップデータベース(Excel)
*ファイル名(リンク機能でクリックするとWMPが起動して内容を見られるようになっている)
*撮影日
*撮影場所
*キーワード
*内容
*評価(×、なし、◎)
*登場人物
*備考(色補正要とか、音声使えない、とか)
このような項目を各クリップごとに記入し、オートフィルタ機能で該当するデータを自動抽出できるようにしている。

位置情報シナリオ(Excel)
*Section
(例えば、1章:Opening、2章:出発〜機内風景、3章:海辺にて、4章:町歩き・・・みたいな感じ)
*Telop
*Sceen(内容+クリップのファイル名、各シーンのつなぎ方)→非常に煩雑になる。
*BGM

全撮影データベースを何回も熟読しながら、シナリオを完成させていくわけである。
この過程がとっても煩雑で時間がかかるのである。

小寺さんの記事の中で紹介されている「Super LoiLoScope」は、まさにこの素材の分類〜整理に重きを置いたという点が注目に値する。
(入出力、編集内容の面ではまだちょっと使う気にはなれないが)

こういう撮影データの分類〜編集シナリオ作成の過程を力強くサポートしてくれるようなソフトってないかな〜。
できればカメラ付属のソフトにこういう機能をぜひ求めたい。
ということで、ちょっと私がイメージするものをまとめてみた。

ひらめき撮影データベース化に必要な機能
どちらにしろ編集前には必ず通し見が必要なわけで、その通し見の際にもっと簡単にタグ付けによる詳細なデータベース化ができればいい。
そしてタグによる抽出・再ソート・再分類が可能。
これには現状対応しているソフトはある。(ホワイトブラウザとかTAGIRIとか)
でも、編集でシナリオを練るためには、そこからもう一歩進んで、各クリップの内容を把握できる簡単な文章化が必要なんだな〜。内容まとめ、みたいな。
これを補助できる機能として、例えばマイクでしゃべった内容が文章入力できるとか。
そして大事なのは、各タグ情報・入力内容をシート形式で出力できることである。

ひらめきシナリオ作成補助機能まさにSuper LoiLoScopeのような、動画サムネイルをああでもないこうでもないと自由に並べ替えて「練る」場が欲しい。
デスクトップいっぱいに使えるといいな。
で、メモ書きみたいに文章も自由にそのサムネイル群の横に書ける。
出来上がったものを半自動で「シナリオ」にまとめられる機能。
この辺は自分でもどういう操作・仕上がりになるのかはイメージできないけど・・・

ひらめきシナリオ→編集ソフトBin(またはタイムライン)連携機能
シナリオの各セクションに必要なクリップが明確になったところで、それらをセクションごとにひとまとまりにして編集ソフトのBin(またはライブラリ)に放り込めるような連携機能も欲しい。


一時期は動画管理ソフトで私の理想にぴったりのものはないか?と探してみたんだけど、現状の動画管理ソフトって編集目的で作られてないので、KJ法的な自由な並び替えやより詳細な内容把握には向いていないものが多く、結局Excelを利用して自分でまとめて書くしかない現状。
なんだか最近ソフトのないものねだりばっかりだが、それだけやはり動画編集は敷居がまだまだ高いということだろうなぁ。
posted by そよはっは at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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